【専門家解説】睡眠と運動。疲れさせて寝かせるはNG! 運動するとよく眠れる本当の理由
「寝つきが悪いのは疲れていないから?」
寝かしつけを楽に、パタッと寝て欲しい。そう思って、公園通いで毎日ヘトヘトになっていないですか?
睡眠と運動の関係は強いですが、「疲れさせて寝かせるはNG!」
疲れすぎは睡眠が不安定になりますので注意が必要です。
極端に運動量が少ないなら、運動不足が眠れない原因になりますが、1日1~2回、お散歩したり、0歳代ならお家の中で遊んでいても、寝かせるためにさらに運動を意識する必要はないことが多いです。
とはいは、日常的な運動は、質の良い眠りには大切です。
適度な運動を習慣化して、良い睡眠につなげられるといいですね。
「運動するとよく眠れる」の本当の理由をご紹介します★
目次
運動するとよく眠れる理由①朝の体内時計の働きをサポート
朝起きて~午前中の運動
体内時計の作用で、起床の時間には、メラトニンの分泌が下がり1日の活動に備えてコルチゾールが大量に分泌されます。心拍数や体温を上げてこれから始まる活動に備えてエンジンをかけ始めます。
この時、朝ご飯をしっかり食べて活動すれば、体内時計の働きをサポートしてスムーズに体を活動できる状態にします。1日元気に積極的に遊んで、自然と運動不足も解消されますね。
運動するとよく眠れる理由②睡眠に必要なホルモンを分泌
日中の運動
運動には「セロトニン」という神経伝達物質を分泌する作用があります。セロトニンの主な働きには
- 脳内で感情のコントロールや気分を安定させる。
- ストレスを軽減させる
- セロトニンからメラトニンが合成されて夜の就寝時間で分泌される
があります。メラトニンや穏やかな精神状態は睡眠にとても大切ですね。
セロトニンを増やすには
このセロトニンは、過度の運動は必要ありません。リズミカルな運動で分泌が促進されます。歩く、咀嚼、意識的な呼吸、グルーミングなどが分泌が促進される行動。まだ運動が難しい赤ちゃんでも
- おっぱい・ミルクを飲む
- 腹ばい運動
- ハイハイ
- つかまり歩き
- マッサージ
でしっかり分泌されます。室内でも、昼間しっかり起きて飲んで遊んでくださいね。
運動するとよく眠れる理由③夜の体内時計の働きをサポート
ヒトは夜は体温(脳温)を下げて深い睡眠に入ります。この時、体温をスムーズに一気に下げると深い睡眠に入りやすく、ぐっすり。
夕方の運動で体温をしっかり上げておくと、夜の入眠の時の体温の下げ幅が大きくなり、寝つきが良くなります。
これは寝る前のお風呂と同じ効果と考えてくださいね。
ただし、運動もお風呂も、眠る時間に近すぎると、本当は体温を下げたいタイミングに体温を上げてしまったり、気持ちも興奮状態になって入眠の妨げになるのでご注意ください。
お風呂ならベッドやお布団に入る45~1時間前には出る。
運動は2時間前くらいから徐々に減らしていきましょう。
運動するなら午前・午後?
もちろん、午前と午後、運動するに越したことはありませんが、毎日毎日は大変。
毎日の生活リズムとして外遊びや運動を取り入れるなら、オススメは午前中!
太陽の光を浴びることで体内時計の時刻合わせもできますし、朝にエンジンをかけ1日活発に運動するベースを整えられます。
また、セロトニンがメラトニンに代わるには時間が必要なので、夜の準備は朝からしておくとバッチリですね。
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