お昼寝しない。お昼寝ボイコット‐月齢別原因と対処法 生後2ヵ月 生後5~6ヶ月 生後9~10か月 2歳前後
これまでスムーズに突然お昼寝していたのに突然寝なくなった!
眠いはずなのにどうしてもお昼寝しない。
環境や覚醒時間の変化など、お昼寝ができない理由は特にないのにどうしても寝ない”お昼寝ボイコット”。こんな時、
慌ててあれこれリズムや寝かしつけの習慣を見失ってしまうと戻すのが大変に。
生活リズムが崩れないように月齢に合った対処をしていきましょう。
目次
お昼寝ボイコットが起こりやすい時期(眠いはずなのに寝なくなる時期)
「眠いはずなのに寝ない」が起こりやすいのが、以下の4つの時期です。それぞれの時期は運動や身体の機能急発達や心の発達が著しい時期。睡眠退行の一部とも言えますが、お昼寝ボイコットの起きやすい時期です。
- 生後2ヵ月
- 生後5~6ヶ月の夕寝
- 生後9~10か月
- 2歳前後
月齢共通対処法:まずは「いつもと同じ」を続ける
昼寝のネンネのスイッチは起床就寝のスイッチとなる体内時計よりも弱く、「意思」や「状況」によって起きていることができます。眠気の波もあっという間に過ぎてしまうことも。
「その時期たまたま眠れない」だけなのに習慣を変えてしまうとずっと眠れなくなってしまいます。
寝ないからといって、寝かしつけの方法をあれこれ変えるのはちょっと待ってください。新たな癖になってしまいます。
最も大切なのは、
- ルーティーン
- 寝かしつけのタイミング(覚醒時間・覚醒時間)
- 眠るタイミング
- 寝かせ方
全て何も変えずに「いつもと同じ」を保つ。数日様子を見ましょう。特にタイミングと寝かせ方を毎日毎回あれこれ変えてしまうのではなく、まずは寝る条件は整っているのに「寝ないだけ」の時期的なボイコットかどうか判断することが大切です。
生後2ヵ月の対処法
ボイコットの理由
生後2ヵ月頃から睡眠のパターンが変わってきます。起きている時間と寝ている時間がまとまって昼夜の区別がつき始める時期。
まとまって起きる時間が出てきた時に長時間眠りにくくなることがあります。
また視覚の発達もどんどん進み、注視したものから目が離せないなど、感覚の発達と敏感さが寝るのを邪魔することがありますよ。
対処法※「いつもと同じ」を数日試しても無理な時
Point1:寝やすい条件を整えましょう。
起きて2時間経つ頃には、低月齢に寝やすい以下の5つの条件を整えて寝るのを待ちます。
1)お腹いっぱい 2)しっかりくるまれた状態 3)涼しい環境 4)ホワイトノイズを大き目に流す。
Point2:刺激の少ない環境でお昼寝させましょう。※昼夜の区別がついてきた感じがして、朝同じ時間に朝陽を浴びていたら
2時間を超えて起き続けていたら真っ暗なお部屋に連れていき、ホワイトノイズを。ママパパが赤ちゃんのお顔を見つめるのもやめましょう。刺激を減らして寝るのを待ちます。ユラユラするのもOK。
Point3:起きているときの運動を取り入れましょう
腹ばい運動をして遊びましょう。親の太ももの上、親が寝っ転がったお腹の上などもOK。
生後5~6ヶ月の対処法
ボイコットの理由
生後5~6ヶ月のボイコット理由は運動機能が急発達するためのことが多いです。
早くから寝返りできた子も、これから寝返りをし始める子も、下半身を動かすことを覚え始め、前に進むために全身の筋肉を発達させ動きを統合していく時期になります。
眠気や「まだ寝たくない!」の気持ちを発散するために動いてしまうことも多いです。
でも、まだ自分で動きをコントロールできないので、ネンネによい体勢になかなかなれず泣いてしまったり、ズリバイがしたいのにできない時期は、寝ているどころではなくなります。
対処法
まだまだこの時期は覚醒時間は3時間を越えたら絶対に眠い時期。
3時間経つ頃には疲れて眠気も高まりますので、いつもと同じルーティーンをして真っ暗な寝室に移動しましょう。
Point1: 「動きたい」or「寝たいのに動いてしまって困っている」を見極めましょう。
まずは寝る前、動きたいなら、動いて満足させるのが近道。
でも、自分で動きを止められなくて困っているなら、足をきゅっと抑えて動きを止めてあげましょう。
最初から動くのを抑え込んで「早く寝かせよう」とすると、動きたい気持ちを解消できず余計眠れなくなるので注意してくださいね。この月齢からは、自分で寝る時の好きな体勢を見つけていくことが大切です。
Point2:覚醒時間を見直しましょう。
ネントレ本によっては、この時期の覚醒時間(活動時間)を90分程度となっているのものも。この時期以降は、覚醒時間(活動時間)の延びに個人差が大きくなります。
最大3時間までは伸ばして様子を見てもよい時期です。
<どうしても寝ずにギャン泣きの時は>
30分ギャン泣きでどうしようもなくなってしまうことがある月齢です。一旦寝室を出て15~30分気分転換。気分転換をしたら改めて寝室に入ってルーティーンの最後の活動をして寝るのを待ちます。
※1週間以上毎回リセットを繰り返すなら、Point2の覚醒時間の見直しをしましょう。寝かしつけの時間を遅くし手もいいかもしれません。
生後9~10か月の対処法
ボイコットの理由
心の成長と運動機能の成長の両方が理由。
この月齢からは「立ち上がる」運動が始まります。視点が上がり、認知機能も格段に複雑になってきました。
この頃になると、親の表情を読んで自分の行動を決めるようになりますよ。わざといたずらをしてみて親の顔色を見て楽しむ感じもきっとありますよね。
お昼寝の時も寝室(新しい環境)に移動すると
「ママパパは立ち上がったら、こっちに来て寝かせようとするはず」など考えているのかも。
あえてなかなか寝ようとしないことが増えます。
また、それまでの時期はギャン泣きで拒否という感じでしたが、この時期のボイコットはなんだか遊んで全然寝ない…ということが多くなります。
対処法
(準備)お昼寝を2回に定着させる
まずは、お昼寝が2回に定着する時期。定着してからは、体内時計が整っていれば、この月齢は起きた時間に関わらず毎日ほぼ一定のスケジュールで寝かせることが大切になります。
Point:同じ時刻に「休憩時間」としてお昼寝時間を確保する。
お昼寝2回のスケジュールが定着したら、覚醒時間で寝かしつけの時間を変えるのではなく、同じ時間にルーティーンをしてその後30~60分は寝なくても暗いお部屋で刺激をせずに寝るのを待ちましょう。
Point2:立ち上がったのを寝る体勢に戻さない。(戻すのは1回まで)
立ち上がるのを寝転がらせたり、抱っこで動きを止めて寝かせようとすると反発して起きてしまいます。
※つかまり立ちを覚えたばかりで、うまく着地ができない時期は起きている時間に立った状態から下りる動作をさせましょう。1週間すれば自分で降りれるようになるはず。親がサポートするなら「寝かせる」ではなくお尻に手を添える程度に。
2歳前後の対処法
ボイコットの理由
この時期は、心の発達が原因です。
イヤイヤ期は寝る前ももちろん発動しますよ。
お昼寝がなくなるのでは?と思う方も多いですが、2歳代はまだお昼寝が必要※。
お昼寝をしたほうが認知発達には良いという研究結果がありますので3歳ごろまではイヤイヤ期でお昼寝の習慣をなくすのはお勧めしません。
眠いければ眠いほど、眠気に逆らおうとするのが子ども。
これまでのネンネの習慣を再構築するイメージで対処していくのが大切になります。
対処法
お昼寝は「したい」「したくない」ではなく、食事と同じように同じ時間にする生活の大切な時間として考えましょう。
そのためには、
Point1:お昼寝の時間を決める。
既にお昼寝は1回になっているはず。お昼寝が一回になると、覚醒時間(活動時間)ではなく、起床から就寝までの時間の大体中間に「お昼寝」の時間が来ます。
11:30~13:00の間にお昼寝スタートの時間を決めましょう。
Point2:ルーティーンを徹底する
お昼寝前のルーティーンを決め毎日淡々と進めます。また、ルーティーンは寝る前ではなく、午前中のスケジュールからお昼寝までを大きなルーティーンとして生活を一定に。
午前中の過ごし方例)朝食→お散歩→おやつ→帰宅→お昼ごはん→絵本など静かな遊び→お昼寝
Point3:「お昼寝の時間」は寝なくても1時間しっかりとる。
「寝たくない」の言葉に反応しすぎるのはNG。ルーティーンを終えたらネンネの時間で暗く静かに。
ママパパが一番の刺激になりやすいですよ。子どもとのコミュニケーションや「寝かしつけ」をストップ。寝なくても、1時間は「寝る時間」として暗い部屋でゴロゴロ。相手にしません。
この1時間で、子どもに認識してほしいのは
『お昼寝時間が始まったらぐずっても相手にしてくれないし、楽しくないし、眠い→寝よう』です。
まとめ
どの月齢も、覚醒時間が合っている(はず)のに寝ない時はとにかく「毎回同じ」で眠気に沿って眠るようになるのを待ちましょう。
特に生後9か月以降は、子どもの眠いサインや起きた時間による毎日の微調整は不要です。
一貫したスケジュールと寝かせ方をして1週間経っても寝ないことを確認してから、覚醒時間を遅くしてくださいね。
クークールナでは、
- 覚醒時間が合っているかわからない
- お昼ボイコット対策わが子に合ったものが知りたい
- お昼寝ボイコットが1ヵ月以上続いている
- 睡眠が足りていないのでは?
- スケジュールの整え方が知りたい!
など、お昼寝や日中の過ごし方についても、お子さんの体内時計のリズムをベースにお伝えしております。お気軽にご相談ください。