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Column 睡眠のおはなし

寝る前のねんねルーティーンの効果と始め方

ネントレ・寝かしつけ練習
睡眠のベース(環境・体内時計など)
寝る前のねんねルーティーンの効果と始め方

今日は、子どもだけでなく大人の睡眠の安定にも取り入れられる

「ルーティーン(Bed Time Routine)」

をご紹介します。

「やってみても効果がない。」
「何をしたらいいかわからない。」
「ルーティーンを入れる間もなく寝てしまう。」

という声をよく聞きます。

ルーティーンは催眠術ではありませんので、それをしたから眠くなる。というわけではありません。

適切なタイミングで「習慣化」することで、睡眠の安定や質の向上に効果のあることが科学的に明らかになっています。

ネントレをスムーズに進めたり、外出先でのネンネ、イヤイヤ期など、ルーティーンがあることで睡眠の不安定になりやすいタイミングで力を発揮します。

ルーティーンの目的・効果

子どもの気持ちと体を「眠る時間」にスイッチを切り替える

子どもは、「起きていたい」の意志が強かったり、「眠気」を感じても「遊ぶ」→「眠る」の切り替えがなかなかできません。

なので、ママが覚醒時間の終わりに気が付いて、突然「さぁ寝る時間だよ!」と寝かしつけを開始しても、なかなか気持ちも体も追いつかないものです。

ヒトの脳は、「くり返し」「規則」を探すのが大好き。規則を見つけて予測し、その通りになると安心することできますよ。赤ちゃんは特に自分が次に何をするのか、されるのかドキドキ。

「あ、おむつ替えだな」

「おっぱいかな?」

「ちょっと疲れてきたよ、ネンネさせてくれるかな」

と、次の自分の行動が予測でき心の準備ができると、その行動をスムーズにやってくれるようになります

「自発的にネンネの時間に気づく」になるような潜在意識への働きかけです。

《ルーティーンの効果》

  1. 寝つきが良くなる(入眠潜時の短縮)
  2. 睡眠時間が長くなる
  3. 夜間の中途覚醒が減る

「寝る」の行動に自動的に意識を向け行動しやすく。

毎日、同じ活動を同じ順番に繰り返していると、最初の活動をスタートしたらあとは自動で気に体が次の活動に進みます。

いちいち何をするかを考えるのは、脳には負担がかかります。

ルーティーンの最初の活動を始めれば、後は、考えることなく、どんどんゴールの「ネンネ」に向かって体動きますので、イヤイヤ期でも抵抗するタイミングが減りますね。

ルーティーンを始める時に知っておきたいこと

ルーティーンづくりのポイント

ルーティーンってどんなことをどれだけやればいいの?とよく聞かれます。最も大切なのは、親子が心地よく穏やかな時間にすることですが、具体的にルーティーンを作る時には、以下の3つを意識してみてください。

《ルーティーンづくりのポイント》

  1. 3~4つの活動を入れる
  2. 活動量を少しずつ減らしていく(最後は静かにリラックス)
  3. 子どもが自然にベッド/布団に横になる流れを作る

ルーティーンを始める時の注意点

「ルーティーン」は入眠儀式という言葉を使われることも。この儀式にはちょっとしたルールがあります。ルールに沿って行うことで、期待する効果をうまく発揮できるようになりますよ。

《ルーティーンのルール》

  1. 毎日毎回、同じにする。
    ※ママ・パパ違ってもいいですが、同じの方がベター
  2. 月齢に応じて活動の内容は楽しめるものにする。
  3. 一度開始したら、子どもが興味を示さなくても続ける。
  4. 授乳や抱っこなど、入眠の癖になりやすい活動はルーティーンの早いステップに入れる。

導入のタイミングなど

Q.いつから始めたらいい?

A.生まれて数日後からでもスタートしてOK

Q.いつ止める?

A.親が関わる活動は減るかもしれませんが、寝る前の決まった順序で行う活動は続けましょう。
大人にとっても睡眠の質と量の維持に良い効果があります★

Q.ルーティーンをしたいのに寝てしまってできない

A.授乳/ミルクで寝落ちてしまう、などは、その「寝落ちる」タイミングでルーティーンを終えてベッドやお布団にゴロンしておきたい時間。
つまり授乳/ミルクなど寝かしつけの開始を早めましょう。ルーティーンを終えてから目を閉じるタイミングを見つける必要があるというサインです。

 

ルーティーンを終えて、消灯、お布団やベッドに置くタイミングは「眠いけどまだ(ご機嫌で)起きている(Drowsy but awake)です。

このタイミングについては↓をご覧ください。

寝かしつけベストタイミング

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「ルーティーン」効果の実感もなかなかないし、、、とやったりやらなかったりになっていませんか?

1歳近くになると眠くなると自分からルーティーンをせがむなど、かわいい姿も見られるかも。

(さらに具体的に→「クークールナ流★月齢別ルーティーン」を参照ください★)

参考文献)Pediatric Sleep Council web site, Sleep Advice by Child’s Age

Craig Canapari, M.D. , It’s Never Too Late to Sleep Train: The Low-Stress Way to High-Quality Sleep for Babies, Kids, and Parents,Rodale,2019
森田麻里子,家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド,ダイアモンド社,2020

クークールナでは、

●ルーティーンがしっかりできる生活スケジュール

●自分の子に合った覚醒時間(活動時間)を知りたい

●ネントレを考えているが、今のスケジュールでネントレを開始してもいいか判断ができない。など、

生活スケジュールや夜泣きのご相談、何でもお伺いしております。お気軽にお問合せ下さい。

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プラン一覧
川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ

・GuuMinスーパーバイザー

・クークールナスリープアカデミー講師