罪悪感ゼロ!『添い乳』のトリセツ

「添い乳」で夜を乗り切る。ママの負担を減らし、安全に続けるためのガイド!
夜中の授乳、本当にお疲れ様です。赤ちゃんが何度も起きる時期、ママの睡眠不足は深刻な問題です。
そんな中、体を横にしたまま授乳ができる「添い乳」は、多くのママにとって救世主のような、寝かしつけ方法。
抱き上げた後、降ろすと起きる→また寝かしつけやり直し(涙)の無限ループが回避できます。
ただし、乳幼児突然死症候群のリスクに細心の注意が必要なスタイルであることも間違いありません。
今回は、添い乳を「ママの負担を軽くする大切ツール」として捉え、安全に続けるためのポイントや、気になる「寝かしつけの癖」についてお話しします。
目次
添い乳は、ママの心と体を守る「休息」のスタイル
赤ちゃんが日中に1日に必要な栄養を日中に摂れるようになるまで夜間授乳も大事な栄養源です。
生後2か月頃になるまでは特に昼夜関係なく夜間も頻回授乳が続きますね。
自然に夜間授乳が減る子もいれば、なかなか減らない子もいます。
これは、体内時計が発達してくる生後3か月以降は睡眠サイクルが発達してくるのですが、夜中に何度も自然覚醒があるので、授乳で寝かせている場合は、なかなか夜間授乳が減らない状態になります。
そのような中で、母乳育児の場合、夜中に座って授乳するよりも、一緒に横になって行う「添い乳」は、ママの睡眠時間が長く確保でき、疲労も軽減され、海外でも「サイドライン・ポジション(side-lying position)」として紹介されていることがありますよ。
「添い乳」は単なる授乳の方法ではなく、ママが体を休め、赤ちゃんとリラックスして触れ合うための、立派な選択肢の一つです。
ただし、安全面に配慮した中で行うことがとても重要。
「添い寝」は乳幼児突然死症候群のリスクを上げる要因の一つとなっているためです。
知っておきたい「安全な添い乳」のためのチェックリスト
安全に添い乳を行うためには、安全な環境を整えることが大切です。
睡眠環境チェック
□固めのマットレス平らで固めのマットレスの上で行う・シーツをしっかり織り込む
□赤ちゃんの顔の近くに枕や重い掛け布団がこないよう注意
□親の掛布団がかぶらないようにする(冬は室温を上げておく)
□添い乳中は親の体温があり「温め過ぎ」にならないよう薄着に。
□授乳中以外は、仰向けで寝かせる
※詳しくは「乳幼児突然死症候群(SIDS)ガイドライン/アメリカ小児学会~安全安心な赤ちゃんの寝具・寝室」をご確認ください。
気になる「入眠の癖」と添い乳
「添い乳をすると、おっぱいがないと寝られない癖がつくのでは?」と心配される方も多いかもしれません。
しかし、赤ちゃんの睡眠発達の視点からは、生後5か月以下で過度に心配しすぎる必要はありません。
生後5か月以下の時期
何よりもママ自身の健康と休息が最優先!
月齢が低いほど、
- 空腹が原因の起きも多く、空腹を満たしてあげる
- 何かに触れたり包まれていることで安全の環境を感じているので、「安心の条件」を満たしてあげる
の二つが入眠をスムーズにして睡眠の継続時間を長くすることにつながります。
必要に応じて応えてあげることで、必要な栄養を摂り、安心感(アタッチメント)を育むことが大切です。
そして、多くの方が勘違いしてるのは、「癖は」授乳で寝かせてきた期間の長さで執着が強くなるものではありません。
執着を強めるのは、中途半端に癖を気にして、赤ちゃんを長く泣かせてから「ダメだ」と授乳で寝かせていると「眠い時は頑張って泣いたら(授乳で)眠れるんだ!」という間違った条件付けが強くなり、寝る時は「泣くものだ」と慢性的な夜泣きにつながることがあるので注意が必要です。
生後6か月以降
ママが負担に感じなければ、安全面に配慮しながら添い乳を続けてもOK!
ただし夜間の栄養量が増え日中の栄養を削る場合は、減らした方が良いこともあります。
もし、栄養のバランスを直したり、「添い乳がないと寝られない」という癖を直したいと思ったら、スリープトレーニング(ネントレ)が添い乳をスムーズに赤ちゃんを迷わせず卒業できる選択肢の一つになります。
生後6か月になると、日中のリズムが安定してくるころで栄養もしっかり取りやすく、心理的な発達、ゴロゴロ一人で安心できる姿勢を作る運動の発達が進んで、新しい入眠習慣をスムーズに身につけやすくなります。
安全で入眠の癖を予防する添い乳のコツ!
- ママが赤ちゃんの方を向き、膝を少し曲げて丸くなる「Cの字(カドル・カール)」の姿勢をとることで、赤ちゃんの上に覆いかぶさるのを自然に防ぐことができます。
- ママと赤ちゃんのお布団を準備して、ママが赤ちゃんの布団に行って授乳。授乳が終わったら、ごろんと離れてママのお布団でグッスリ

Cの字(カドル・カール)の姿勢
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添い乳は、ママが夜を乗り切り、笑顔で明日を迎えるための有効な手段です。
安全な環境さえ整えれば、自信を持って続けて大丈夫ですよ。
「今は添い乳でしっかり休む時期」と割り切って、ママの心と体のケアを一番に考えてくださいね。もし将来的に睡眠習慣を整えたくなった時は、その時にまた一緒に考えていきましょう。
クークールナでは、
- 添い乳・添い寝の習慣を変えるトレーニングのサポート
- 昼夜の栄養のリズムづくり
- トレーニングをスムーズに進めるための準備サポート
- ネントレの理論(オペラント条件付け・応用行動分析学)に基づく安全な導入方法
など、2,000件以上のトレーニング実績に基づきサポートしています。お気軽にお問合せください。
参考)La Leche League,Safer Sleep & the Breastfed Baby

- この記事の執筆者
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子どもの睡眠相談室クークールナ
代表 川口リエ
・GuuMinスーパーバイザー
・クークールナスリープアカデミー講師