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Column 睡眠のおはなし

赤ちゃんのお散歩はいつがベスト?夜泣き対策・寝かしつけがラクになる時間とコツ

子どもの睡眠の発達・しくみ
睡眠のベース(環境・体内時計など)
赤ちゃんのお散歩はいつがベスト?夜泣き対策・寝かしつけがラクになる時間とコツ

「なかなか寝てくれないのは、今日あまり動いていないせい?」

「夜泣きを減らすために、もっと散歩で疲れさせたほうがいいのかな……」

そんなふうに思って、毎日お子さんを連れて公園通いでヘトヘトになっていませんか?

実は、睡眠と運動の関係において「疲れさせて寝かせる」というのはNG

赤ちゃんは疲れすぎてしまうと、かえって睡眠が不安定になってしまうことがあるから

赤ちゃんにとって大切なのは「疲れさせること」ではなく、

「適切なタイミングで運動し、体内時計を整えること」

この記事では、

  • なぜ「疲れさせて寝かせる」のが良くないのか
  • 散歩や外遊びは「いつ」行くのが最も効果的なのか
  • 室内遊びでもできる、夜泣きを防ぐための運動のポイントについて、専門的な知見から分かりやすく解説します。

この記事を読めば、無理に連れ回さなくても、赤ちゃんが自然とぐっすり眠れるようになるヒントが見つかるはずです。

1. 「疲れさせて寝かせる」がNGな理由

「寝つきが悪いのは疲れていないから?」と考えてしまいがちですが、極端に運動量が少ない場合を除き、赤ちゃんはお家の中で元気に遊んでいれば、「寝かせるため」にさらに運動を意識する必要はないことが多いです。

むしろ、無理に疲れさせようとして活動しすぎると、疲れすぎてしまい、かえって眠りが浅くなったり夜泣きに繋がったりすることもあります。

2. 「運動するとよく眠れる」本当の理由

運動が睡眠に良い影響を与えるのには、主に3つの理由があります。

 朝の体内時計をサポートする

朝起きてから午前中に活動すると、体内時計の働きで心拍数や体温が上がり、体がスムーズに活動モード(エンジンがかかった状態)になります

この「しっかり起きて動く」ベースができることで、夜の自然な眠気へと繋がります。

睡眠に必要なホルモン「メラトニン」の材料を作る

運動には「セロトニン」という神経伝達物質を分泌する作用があります。

セロトニンの主な働きには

  1. 脳内で感情のコントロールや気分を安定させる。
  2. ストレスを軽減させる
  3. セロトニンからメラトニンが合成されて夜の就寝時間に分泌される

があります。穏やかな入眠を促したり、入眠しやすい状態にするには気持ちを穏やかに、安定していることがとても重要。

また、睡眠に導くメラトニンの材料にもなっています。

セロトニンを増やすには

セロトニンを増やすのに激しい運動は必要ありません
  • 散歩などのリズム運動
  • おっぱい・ミルクを飲む
  • 腹ばいやハイハイ、つかまり歩き
  • ベビーマッサージ こうした日常の動きや、リズミカルな刺激だけで十分に分泌されます

まだ、動けない赤ちゃんもちゃんと活動しています。

室内でも、昼間しっかり起きて飲んで遊んでくださいね。

夜の深部体温の低下をスムーズにする

ヒトは夜は体温(脳温)を下げて深い睡眠に入ります。この時、体温をスムーズに一気に下げると深い睡眠に入りやすく、ぐっすり。

3. 散歩や外遊びは「いつ」行くのがベスト?

夕方の運動で体温をしっかり上げておくと、夜の入眠の時の体温の下げ幅が大きくなり、寝つきが良くなります。

毎日忙しい中で運動を取り入れるなら、おすすめは断然「午前中」です

太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされますし、午前中に分泌されたセロトニンが睡眠ホルモンのメラトニンに変わるには時間が必要だからです

いわば、「夜の準備は朝からしておく」のがバッチリ快眠への近道

夕方に運動する場合も体温を上げて、夜に向かって体温を下げる力を後押しできると効果的です。逆に体温を下げることを妨げると安眠を妨げます。寝る直前は避けましょう

ベッドに入る2時間前くらいからは、徐々に運動量を減らして落ち着いて過ごすようにしてください

4. 運動の発達と「起きる力」生後6か月~

生後6ヶ月ごろからは運動能力が発達し、自分で動ける範囲が広がります。

この時期に手足をたくさん動かして遊ぶことは、昼間の睡眠を適切に減らし、「しっかり起きる力」を育むことにもつながります

ただし、生後6カ月以降のハイハイや歩き始めなどの「運動の発達時期」は、脳が刺激を受けて一時的に睡眠が不安定になる「退行期」が起こりやすい時期でもあります

そんな時こそ、午前中のご機嫌な時間に楽しい遊び(運動)を意識して運動の発達を促しながら、体内リズムを整えてあげましょう

上下肢協調運動は、乳児期後半以後の強力な覚醒刺激となります。これは、睡眠・覚醒リズムのうえでは、昼間の睡眠の減少につながります。

瀬川昌也先生,瀬川小児神経額クリニック「学問の扉:II睡眠障害に関連する神経症状についての考察」(子どもの睡眠を守る会「学問の扉」)

寝返りを始め、自分で動いて進む力がつく頃からは、両手足をたくさん動かして遊び、「起きる力」も育んでくださいね。

運動の発達の時期は夜の睡眠も不安定になる退行期が起こります。

退行期を早く落ち着かせるためにも起きている時間の楽しい遊び(運動)を意識しましょう。

生後5~6か月の睡眠退行の記事

【寝返りで夜中に起きる】生後5〜6ヶ月の夜泣き(睡眠退行)はいつまで?原因と正しい対処法

まとめ

赤ちゃんの睡眠のために、毎日へとへとな中、外へ連れ出して疲れさせる必要はありません。

大切なのは、午前中の太陽の光を浴びること、そしてお家の中でもハイハイやマッサージなどのリズミカルな動きを楽しむことです。

「運動が足りていないかも?」

「外遊びのタイミングが知りたい」など、

毎日の生活リズムでお悩みの方は、ぜひ専門家へお気軽にご相談くださいね。お子さんにぴったりのスケジュールを一緒に見つけていきましょう!

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クークールナでは、夜泣きのご相談だけでなく、

●運動が足りていない?

●寝かしつけのタイミングがずれている?眠くない?眠すぎ?

●スケジュールに合った外遊びのタイミング

など、毎日を快適に過ごす生活リズムについてのご相談もお伺いしています★

お気軽にお問合せくださいね。

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川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ

・GuuMinスーパーバイザー

・クークールナスリープアカデミー講師