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Column 睡眠のおはなし

赤ちゃんの早起き5つの原因!遮光&改善方法

いろいろな睡眠トラブル
赤ちゃんの早起き5つの原因!遮光&改善方法

赤ちゃんの早起きのお悩みは夏に多くなりますが、その原因は主なものは5つ!

あと1時間でいいから!寝かせて~~!

子どもってどうしてこんなに早起きなんでしょう。最初はご機嫌でいたのに泣き声はどんどんエスカレート。

もう一度寝てくれるように授乳したものの、そのまま覚醒(涙)

この1時間眠れるか眠れないかで1日が違いますよね。

今日はそろそろ多くなる赤ちゃんの早朝起きの原因と遮光やその他早起き対策をご紹介します。

原因①朝陽が漏れている

体内時計が早寝早起きにずれた

毎日私たちは、朝、目の奥の視交叉上核という細胞に光を届けることで、一日24時間のリズムを調整しています。

赤ちゃんは、瞼も薄く大人より目の水晶体も澄んでいて、光への敏感度は大人の2倍!

まだ寝ている時間でも部屋が明るくなっていると、その光の刺激で体内時計がどんどん早起きにずれていきます。

注意してほしいので、早起きにずれるだけではなく、夜もその分早く寝なければいけないのに、夜の就寝時刻はそのまま、ということが多いですね。

そうなると早起きだけではなく、疲れすぎによる夜泣きにつながることも。

この時の改善方法

①お部屋をしっかり遮光しましょう

光の敏感さ、子どもの性質によっては、一筋の光の漏れも影響することもあります。

一級遮光カーテンを使用して、日の出後隙間の光が眩しいなら、遮光布をかぶせるなどで少しでも暗く。
遮光カーテンなど対策ができないところでは、簡易的に貼ってはがせる遮光の方法もありますよ。

<準備するもの>

①アルミレジャーシートや段ボールロール

②養生テープ

③接着付き面テープ

④メジャーやシートをカットするもの(カッター)

貼ってはかせる遮光

<方法>

①窓枠よりほんの少し大きめにレジャーシートや段ボールロールをカットする

②窓に養生テープを張りその上から面テープを。シートにも面テープを張る

③窓にシートをはめ込む形で固定

貼ってはがせる遮光

 

②真っ暗のお部屋になったら、起きる時間までは真っ暗の中に過ごす

体内時計がズレないように/ズレを修正するため起きる時刻までは真っ暗な寝室で静かに過ごします。

原因②赤ちゃんは活発ちゃん?のんびりちゃん?

Aちゃん「まだ眠いな~もう少し寝てよー。」

Bちゃん「ヤッター!明るい!遊ぼう~!!!」

お子さまはどちらのタイプでしょう?

実は、自分で起きる時間を決めて、体内時計をちょっと早めてしまう自己覚醒self-awakening」という能力があることが分かっています。

大人なら、「明日は○○があるから、寝坊できない!」など思いながら寝付くと目覚ましよりも早く(もしくはぴったり)に起きられる、ような経験はありませんか?

子供なら、「早く遊びたいな!」「起きたら、あのおもちゃで続きを!」かもしれません。

期待やポジティブな気持があると「自己覚醒」を発動しやすくなります。

自己覚醒が発動したときの睡眠(体)の変化は…

①入眠直後の深い睡眠が増え、効率よく脳を休める。

②起床時間の30分前から脳の血流が増える

③起床直前にレム睡眠が現れてスッキリ覚醒!

など、体の中から、生理的に「起きる」準備を進めてしまうのです★

対処方法

なかなか、性格を変えるのは難しいですが、ルールや習慣を一定にして、気持ちを落ち着かせることが大切になります。

活発、とにかく寝る間を惜しんで遊びたいタイプの改善方法

親が相手をしない

子どもは時計をみて「まだ起きる時間まであと1時間だ」とは思えませんね。

子どもの基準は親。親が相手にせずに寝ていることで子どもも、「まだ起きる時間じゃないんだな」と分かります

原因③眠る時に親の○○が必要(入眠の癖)

眠るために、授乳や抱っこが必要な癖がついている場合、早朝のウトウト睡眠が浅い時間帯はずっとそれを求め続けます。

親は、やっと寝た。と思ってお布団に置いたとたんにまた起きる…の繰り返しの刺激で覚醒してしまうことも多くなります。

そして、そこで明るくして1日をスタートさせると、、、体内時計まで早起きにずれてしまいます。

 

この時の改善方法

睡眠と○○の関連をとりましょう。(寝かしつけ方を変える)

生後6ヶ月ならしっかり準備をしてネントレをすれば短期間に一人で眠れるようになります。

一人で眠れれば、ウトウトの時間帯も一人でウトウトできますね。

原因④お腹が空いている

睡眠が浅くなりウトウトの時に空腹を感じると眠れなくなってしまいます。

ウトウトの時間帯が夜間授乳のタイミングになると授乳の刺激で寝つきづらくそのま起きてしまうことも。

また、月齢が小さい時ばかりでなく、月齢が上がってからも要注意!

夜間断乳をしたり、離乳食がすすんで日中の授乳・ミルクが減っていると夜の睡眠時間10時間持たなくなることもありますよ。

この時の改善方法

(小さい赤ちゃん)必要な夜間授乳の回数を見つける

生後6ヶ月ならしっかり準備をしてネントレをすれば短期間に一人で眠れるようになります。

一人で眠れれば、ウトウトの時間帯も一人でウトウトできますね。

(大きい赤ちゃん)日中の栄養量をチェック

離乳食時期の消化吸収の機能は未熟、また、内容も野菜に偏りがちです。離乳食のバランス、授乳ミルクの量を見直してみましょう。

夜間授乳の判断については、をご覧ください★

一言で「早起き」といってもこんなに原因があり、複数の原因が影響していることもあります。体内時計が早起きに定着する前に、早めの改善を★

原因⑤疲れすぎで寝付いている

早起きになるからと、遅く寝かせようとしていませんか?

すでに眠くなっているのを起こしておいても、すでに身体は睡眠の時間に入っています。

気を失うように入眠していると、夜中や早朝目覚めた時に「ガバっ!」と起きて泣き始める傾向が。

もう少し寝てほしいから、泣き止ませたり寝かせようと親の介入がエスカレートすると、早朝の睡眠の浅い時間帯は余計に覚醒させてしまうことに…。

本当に早朝起きなの??

原因1~5がクリアできているのに早朝起きが続く場合は、体内時計の起床時間が親が思う時間とずれているかも!

詳しい図入り解説は↓をご覧ください★

参考)Mitsuo Hayashi et al,2010,2010,Preparation for Awakening: Self-Awakening vs. Forced Awakening, International Review of Neurobiology 93:109-27

クークールナでは、

●早起きの原因究明
●遮光の仕方
●お子さんの適切な睡眠量やスケジュール
●ずれてしまった体内時計の調整方法
●授乳回数や日中の栄養量について、足りない場合の解決方法
●入眠の癖(睡眠と授乳や親の関りの関連付け)をとるためのネントレ

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川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ

・GuuMinスーパーバイザー

・クークールナスリープアカデミー講師