【専門家解説】夜間断乳はいつから?日中の栄養~授乳ミルクの回数をチェック
夜間断乳をしたい、夜間断乳したらもっとよく寝るのでは?と考える時、夜間断乳が可能なのか、本当に夜間断乳しても大丈夫か不安になりますよね。
夜間断乳に必要な条件の一つは、日中の栄養です。1日に必要な栄養を日中に摂れるようになることが大切。
その時に、「ミルク・授乳は3時間空ける」ということにこだわると、夜間断乳が失敗したり、子どもの成長発達に影響していまうこともあるので注意が必要です。
「授乳/ミルクは3時間空ける」を守って日中のリズムを作るのはとてもいい事なのですが、お子さんに合わせた柔軟さも大切になりますよ。
過去の投稿も合わせてご覧ください★
目次
夜間断乳と日中の栄養の考え方
- たくさん食べられる子は、日中に1日の栄養量を摂れやすい。夜間断乳もOK!
- 現在、夜間授乳があって、日中の栄養摂取の機会が少ないなら、夜間断乳には、日中の栄養摂取の機会を増やすことが必要かも。
1度に飲む量、食べる量がその子のニーズに合っているか、なかなか判断しずらいもの、まずは、「回数」に注目してみましょう。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」解説~月齢別ミルク/授乳/離乳食の回数
厚生労働省(2019)「授乳・離乳の支援ガイド」には、授乳/ミルク、離乳食の回数については次のような目安を設けています。
離乳食開始前(新生児~生後4ヶ月)
授 乳
授乳のリズムに沿って子どもの欲するままに与える。ミルク
子どもによって授乳量は異なるので、回数よりも1日に飲む量を中心に考えるようにする。そのため、育児用ミルクの授乳では、1日の目安量に達しなくても子どもが元気で、体重が増えているならば心配はない。
1回にたくさん飲む子は回数は少なく、1回の量が少ない子は回数が増えてもOK
離乳初期(生後5か月~6か月頃)
離乳食
1日1回授乳/ミルク
授乳のリズムに沿って子どもの欲するままに与える。
離乳食開始前と同じく
1回にたくさん飲む子は回数は少なく、1回の量が少ない子は回数が増えてもOK
離乳中期(生後7か月~8か月頃)
離乳食
1日2回授乳
離乳食の後+授乳のリズムに沿って子どもの欲するままに与えるミルク
離乳食の後+1日3回離乳食以外にも栄養摂取の機会が必要。1日5回の栄養摂取の機会が目安。
離乳後期(生後9か月~11か月頃)
離乳食
1日3回授乳
離乳食の後+授乳のリズムに沿って子どもの欲するままに与える。ミルク
離乳食の後+1日2回離乳食以外にも栄養摂取の機会が必要。1日5回の栄養摂取の機会が目安。
離乳の完了
食事は1日3回となり、その他に1日1~2回の補食を必要に応じて与える。
母乳又は育児用ミルクは、子どもの離乳の進行及び完了の状況に応じて与える。
なお、離乳の完了は、母乳又は育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではない。
夜間断乳が可能か確認してみよう!
このように、厚生労働省では1日5回の目安を設けています。
例えば、
夜11時間睡眠+お昼寝トータル2時間=1日の睡眠時間14時間
日中の活動時間=11時間。
毎回3~4時間あけようとすると
日中の栄養摂取の機会=3~4回
→1日の栄養摂取が日中3~4回 夜間1回以上なら、日中に栄養摂取の回数または量を増やすことが必要
長くなりましたが、要は、「3時間」の数字が頭に残ると思いますが、赤ちゃんは食べムラ飲みむらもあれば、1度に食べられる量も個人差が大きいです。授乳・ミルク・離乳食は、3時あかない時間があっても大丈夫、むしろ自然で必要ですよ。
ただし…
- 授乳のリズムに沿って子どもの欲するままに与える。
- 昼夜、授乳をしたら泣き止む=お腹が空いていた(?)
- 夜中お腹が空いて起きる(夜間授乳の栄養が必要)のか、入眠の癖なのか
については別の視点で評価して、夜間断乳の時期や進め方を考える必要があります。
大切なのは、子どもの成長に必要な栄養を減らしての夜間断乳はしないことになりますよ。
クークールナでは
- 夜間断乳の準備
- 夜間断乳の進め方(少しずつ負担なく進めます)
- 日中の栄養・睡眠のスケジュールづくり
- 授乳・ミルクの癖を取るネントレサポート
など、お子さまの成長や個性に合わせた方法をご提案しています。お気軽にご相談ください★