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Column 睡眠のおはなし

~原因編~夜中のギャン泣き。反り返る。何をしても泣き止まない。

いろいろな睡眠トラブル
子どもの睡眠の発達・しくみ
~原因編~夜中のギャン泣き。反り返る。何をしても泣き止まない。

夜中に急に泣きだして、抱っこや授乳をしても泣き止まない。反り返って嫌がる。
「もう、どうしてよいか…。」
「結局、夜中に電気をつけたり、ドライブでの寝かしつけが毎日になってきてしまった」

というご相談も多いです。

大人も眠い時間寝、泣き止ませに焦ることで、余計に寝付くまでの時間がかかってしまっているかもしれません。

夜中のギャン泣き→何をしても泣き止まない→1~2時間たってようやく寝る。

というトラブルの原因と対処法をお伝えします。

夜中のギャン泣きのとき何が起こっている?

まずは睡眠中の脳の状態を知ろう

生後3か月を過ぎてくると睡眠がいろいろなステージに分かれてサイクルになってきます。

寝付いて深い睡眠になっていきまた浅くなる、というイメージです。大きくREM(レム)睡眠とNREM(ノンレム)睡眠と呼ばれています。

睡眠サイクル

 

REM(レム)睡眠の特徴

・鮮明な夢を見る。

・汗をかいたり、心拍数が上がるなど、自律神経が不安定になる。

・体の筋肉は動かないよう神経がブロックされている。

外部からの刺激による覚醒はノンレム睡眠時より時間がかかる

NREM(ノンレム)睡眠の特徴

・3~4つのステージに分かれていて「浅い睡眠」も含まれる

・夢を見ていることもあるが不鮮明

・脳の活動が低下。筋肉の緊張は維持されるため、寝返りを打つなど体動がある。※REM睡眠の方が動きは少ない

・副交感神経が優位、ホルモンの分泌も盛ん。

【重要】赤ちゃんならでは、の睡眠の特徴

夢を見ているREM睡眠では体が動かないようになっていますので、大人も通常であればここで寝言を言ったり寝ぼけて動き回ることはありません。

子どもももちろんその仕組みがありますが、睡眠の発達も始まったばかりでは、この神経ブロックが未熟なので、夢の中の行動が寝言泣きになったり、寝ぼけたり、動いてしまうのは自然なのです。

つまり、「寝言泣き」「寝ぼけ」が頻繁にあります。

REM睡眠性のギャン泣きの特徴

夜の睡眠は、睡眠サイクルが何度もまわって朝を迎えます。

特に寝始めから3~4時間経つと、REM睡眠が頻繁に出現するのが特徴。起床前の数時間は深い睡眠もかなり減ってきます。

夜中の睡眠の深さと睡眠サイクルの出現

このREM睡眠中の夢の反応でギャン泣きが「REM睡眠性のギャン泣き(夜泣き)© 」です。

夜中のギャン泣き。反り返る。何をしても泣き止まない。の典型パターン

 

REM睡眠性のギャン泣き(夜泣き)©の特徴

・突然のギャン泣き

・抱っこしても反り返る

・親の呼びかけへの反応が薄い。

・落ち着くまで時間がかかる。

・覚醒後はしっかり目覚めてしまい、なかなか寝ないこともある。

 

夜中のギャン泣きが慢性化する仕組み

夜中のギャン泣きは赤ちゃんの睡眠中はあるのが自然です。

大人の寝言にまじめに答えたりしないですね。

赤ちゃんのギャン泣きに慌ててあやすことで、起こすと赤ちゃんは「寝ていたのに!?」とパニック。

ママパパに抱っこしてもらいたくて泣いていたわけではないので、抱っこしても反り返って嫌がります

またそこから、あやして寝かせると、それが「夜中目が覚めたらママパパがまた寝かせてくれた」の「入眠の癖」となってしまうことがあります。

※夜泣きの原因No.1「入眠の癖」についてはこちらの記事をどうぞ。

それでは、夜泣きを慢性化させないための対処法は次回の~予防&対処法編~でお伝えします★

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川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ

・GuuMinスーパーバイザー

・クークールナスリープアカデミー講師