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Column 睡眠のおはなし

【睡眠コンサルタント解説】お出かけ先での寝かしつけ~お昼寝の成功6つのポイント

お昼寝問題
【睡眠コンサルタント解説】お出かけ先での寝かしつけ~お昼寝の成功6つのポイント

赤ちゃんのお出かけは、授乳・おむつ替え・お昼寝、どれも出かけるときに限って普段通りになってくれなくて、本当に大変ですよね。

お出かけ中のお昼寝をスムーズにさせる方法は、ズバリ睡眠の基本に戻って、とにかく「睡眠のベース」を整える!!です。

お出かけ中に、「6つの睡眠のベース」を整える方法をご紹介します。

睡眠のベースについては過去の投稿をどうぞ。

①明るさ(視覚の刺激を減らす)

赤ちゃんは、一つのものを見続けてしまうと目をそらすことができなかったり、眠気を感じていてもなかなか自分が意図して視界の刺激を減らすことできません。

大人も、飛行機ではアイマスクをしたりしますよね。

抱っこ紐

授乳ケープやおくるみをすっぽり被るのがオススメ。付属のフードは首を安定させるためのものなので、両脇からの光や景色が目に入ってしまいます。首の自然な動きを妨げるので、寝る前につけるのは嫌がる子も多いですね。

ベビーカー

幌をかぶせてその上からおくるみ用の布をかぶせるなど遮光&外の景色を遮断してあげましょう。

幌をかぶせて、その上に親の上着をかぶせて真っ暗に。

ベビーカーや車

車は窓に遮光フィルターを。直射日光が差し込まないようにしてくださいね。
月齢が高くなっってきたら、大き目のぬいぐるみなどを持たせて遮光動作ができるようにしてあげましょう。

少し大きめが〇

そうそう、「寝るかな?」と、ママやパパがちらちら赤ちゃんのお顔を度々のぞき込むのはNGですよ。ママの顔が赤ちゃんにとっては、一番の刺激です。

②音

車やベビーカーなら携帯用のホワイトノイズを使いましょう。「音のカーテン」になってくれます。

音の刺激で睡眠に影響が大きいといわれているのは、同じ音の大きさでも、断続的な音よりも、間欠的(鳴り続けているのではなく突然の音)な音です。突然、今まで聞いていなかった音がするとそちらに注意が向いてしまいます

ホワイトイズの詳しい解説は↓

注意

赤ちゃんの耳元で60dBを越えない音量に調節しましょう。ベビーカーを押している人の会話が聞き取りづらくなるイメージです。

音の大きさの目安は、1m離れた会話(60dB)、地下鉄の車内(80dB)携帯の無料アプリのデシベル計も活用してくださいね。

 

③温度

お出かけ中、冬はアウターを着せたまま寝かせようとするのは暑すぎで寝付けないことが多くなります。夏は抱っこ紐やベビーカー・車のシートの背面が暑くなると寝づらくなりますよ。

冬の注意
外で寝てしまって屋内に移動した時。

起こしたくないのでアウター着せたままや帽子をかぶせたままにしがちです。睡眠を妨げたり危険です。

眠い時間が近くなったらアウターを脱がせておき、掛物で調節しておくとベター。ケープ型のアウターなら寝てしまった時も脱がせやすいですよ。

夏の注意

温度調節のない外気の中でのお昼寝は注意が必要です。真夏はお昼寝の時間に当たる時間帯はお外を歩くことをできるだけ避けましょう。

お昼寝だけでなく、乳幼児突然死症候群の点からも大切になります。

④姿勢

特に抱っこ紐・おんぶ紐は注意が必要です。抱っこ紐を正しい装着姿勢を確認してくださいね。

抱っこの正しい装着姿勢

①身体がねじれない

②背中が反らない姿勢。背中からお尻まで丸く。

③手足、股関節は延びていませんか?肘やひざは自然に曲がっている状態。

④赤ちゃんの位置が下すぎないように。赤ちゃんのおでこにキスできるくらいの高さが良い抱っこ紐が〇

抱っこ紐は「移動をサポートする育児用品」とされている商品が多いです。お出かけ中の特別な状態の短時間に使用するようにしましょう。

 

⑤ルーティーン

赤ちゃんは、外出先で興奮していたり、いつものお家での生活の流れとは変わってしまうと、ネンネの時間を予測できなくなってしまいます。

お出かけ中はルーティーンは難しいので、”声掛け”でネンネの時間を教えてあげましょう。

 

お昼寝の時間のお知らせ

「おやすみの言葉」「いつも読んでいる”おやすみの本”」のワンフレーズなど

1歳半を越えたら、お出かけの日の朝、もしくはその前日から

「車に乗ったらネンネだよ」
「お昼ご飯を食べたらネンネしようね」

などと、お昼寝のタイミングを事前に言い聞かせておきましょうね。この頃は、もう少し先のことや、自分の行動を声がけだけでイメージできるようになってきますよ。

子どもは、事前に予測していないことをその場で受け入れて行動するのは難しいです。

⑥覚醒時間

お昼寝のネンネのスイッチは「睡眠圧(疲れ)」による生理的(ホメオスタシス)なもので、普段と同じか、疲れていればそれより早く眠くなります。

実は、①~④の条件を整えるのは、「眠くなってから」では遅すぎ。

覚醒時間の少し前から、ネンネの準備を始めて、少し落ち着かせましょう。

「眠い状態」では新しい眠る環境や親が起こす変化に適応しずらくなりますよ。

もし、眠くて我慢している状態になっていたら、寝かせようとしたとたんに、ギャン泣き爆発!となることもありますので、早めがとても大切です。

どうしても寝れない時は…。

これは、育児の”あるある”ですね。仕方ありません。

お昼寝がうまくいかず、とても疲れた日は、なかなか脳の興奮が落ち着くけなくて寝付いてすぐに泣きだしたりするかもしれません。

そんな日は

「夜のネンネは荒れるかも…」

と想定して、親子で早く寝てくださいね。そして、次の日や帰宅後に少しのんびり。いつものリズムで過ごせばOK。

お出かけのリズムや環境も親子で慣れていくのも大切。怖がりすぎず、赤ちゃんの負担が大きくなりすぎないように注意しながら、いろんな場所に行ったり人に会ったり、たくさんの思い出を作ってくださいね。

 

クークールナでは、

  • お子さまに合ったスケジュールづくり(睡眠・離乳食・お風呂etc…)
  • 寝かしつけの習慣の改善(抱っこ、授乳でしか寝ないなど)
  • 保育園・幼稚園入園準備としてやっておくこと

などの、睡眠に関わる生活リズムについてのご相談もお伺いしております。お気軽にご相談ください★

 

 

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川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ(CISA認定小児スリープコンサルタント講師)