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Column 睡眠のおはなし

【睡眠コンサルタント解説】お昼寝の回数が減る~移行期の注意とスケジュール調整のポイント

お昼寝問題
【睡眠コンサルタント解説】お昼寝の回数が減る~移行期の注意とスケジュール調整のポイント

「お昼寝の移行期」とは、お昼寝の回数が減ってスケジュールが少し変化する時期のことを言います。これは、成長とともに眠くなるまでの元気に起きていられる時間(覚醒時間)が延びていくために、お昼寝のタイミングが変わり、回数も減ってくるために起こります。

「突然お昼寝の寝かしつけに時間がかかる」

「寝なくなった」

「グズグズの時間が増え、変な時間に寝てしまい、スケジュールが崩れて大変」

などお困りのことが多いです。

お昼寝の回数は月齢でおおよその目安はありますが、突然変わるものでもなく、親が減らすものでもありません。お子さんのリズムで徐々に減っていきますよ。

「お昼寝させる?させない?」

ではなく、お子さんのリズムに沿って移行していくことが、起きているときのご機嫌な時間を増やし、睡眠のトラブルを最小限にするために大切です。

お昼寝の移行期が始まるサイン

  1. いつもの時間に眠れなくなった。
    これまでスムーズに眠れていたのに、なかなか寝付けず30分以上経過する。最初はご機嫌だったりぐずりは少ない感じで、徐々に飽きてきてぐずりが大きくなる。
  2. いつもの時間に眠れるのに短い時間で終わってしまう
    スムーズに眠れるものの、これまで1時間以上寝ていたのに30分でご機嫌に起きてしまう。
  3. その回のお昼寝を全くしないこともあるが日によっては眠る。
    お昼寝をしなくても比較的元気に過ごしているが、日によっては寝たり、ベビーカーや車などに乗るとすぐに寝る。また、そのお昼寝を抜いたことでスケジュール全体が崩れる。

お昼寝の移行期の注意点

お昼寝の移行期に大切なことは、これまでのネンネの習慣を崩さないこと、と夜の睡眠の不安定につなげないことになります。

寝かしつけを焦らない

眠れないと寝ぐずりが始まっちゃう!!と焦って普段やっていない親の介入が増える「寝かしつけ」をしてしまうのはNGです。例えば、トントンで寝られていたのに寝ないから抱っこや授乳をしてしまう、など。

新しい癖をつけてしまいますよ。

POINT:覚醒時間は、突然30分伸びることがあります!
お昼寝の移行は少しずつ少しずつお昼寝が遅くなるというイメージありませんか?

夜の睡眠を優先する

お昼寝の移行期が始まると、寝かしつけのベストなタイミングがわからなかったり、お昼寝の長さも不安定になりがちです。

お昼寝が短い日があるとお昼寝が足りないのでは?とお昼寝の長さを伸ばそうと考えてしまうかもしれません。

夕寝で長く寝かせてしまったり、無理やり最後のお昼寝をさせてしまい、就寝就寝時間をいつもより1時間以上遅くするのはなるべく避けましょう。

POINT:夜の睡眠は成長、身体の調整、記憶の整理などなど大切な働きがあります
夜の睡眠の長さを削ってまでお昼寝をさせる必要はありません。(適切なお昼寝と夜の睡眠のバランスが大切です)。

お昼寝の回数を突然減らさない

移行期が始まったばかりは、覚醒時間は移行後の安定したスケジュールより短めなことが多いです。

「この月齢なら●回のはず!」

移行期が始まったから●回にしちゃおう!」

と無理に起こしておくと、

  • 疲れすぎによる寝ぐずりや早起き
  • 意図せず寝落ちてしまい就寝時間が遅くなる
  • 入眠の癖がついたり etc…

夜の睡眠のトラブルにつながりますので、お子さんの移行のリズム、日ごとの変化に合わせたスケジュールの調整が必要です。

POINT:移行期は、お昼寝が多い日少ない日を繰り返しながら、少ない回数で無理なく過ごせるようになります。

回数にこだわらず、その日のパターンによって柔軟にスケジュールを調整するのが○!

無理を感じながらお昼寝の長さをコントロールしない

移行期に多いのが、ネントレ本を意識して、お昼寝の長さを短く(特に朝寝)してしまう方も多いです。朝寝が長めの子、お昼寝が長めな子、どちらのパターンもあります。

その子のリズムを尊重して移行期を過ごすことでトラブルを最小限にできますよ。

POINT:その子に合ったお昼寝の長さのバランスを大切に

お昼寝を短くすることでその後のお昼寝が安定しなくなることがあります。

移行期の調整の仕方

お昼寝がずれてくると、どの移行期でも最後のお昼寝のタイミングと就寝時間の調整がポイントになります。

まず、だいたいの覚醒時間をもとに、いつもの就寝時間から覚醒時間を逆算して、これ以上寝かせると夜眠れなくなる時間「最後のお昼寝終了時間」を見つけましょう。

  1. 「最後のお昼寝終了時間」より前にお昼寝が終わってしまったら
    →その後のスケジュールを前倒して、就寝時間を30分程度早める。
  2. 「最後のお昼寝の終了時間」より超えて寝そうなら
    →起こして普段の就寝時間に寝かせる
  3. 「最後のお昼寝の終了時間」より超えて寝てしまったら
    20~30分で起こして、就寝時間を30分くらい遅くする(ただしいつもの就寝時刻に合わせてお部屋を薄暗くして静かに過ごします)

●詳しくはこちらをご覧ください

お昼寝の移行期はとても難しいですよね。スケジュールにが崩れてしまったり、寝かしつけのタイミングも見つけにくいかもしれません

クークールナでは、

  • お子さまの移行の進み方パターンと見通し
  • スケジュールの調整方法やお昼寝回数別の調整方法
  • お昼寝の移行をきっかけについてしまった癖を取りたい

など、お昼寝の移行に関するご相談も伺っております。お気軽にご相談ください★

ご相談のメニューは
こちらからどうぞ

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川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ(CISA認定小児スリープコンサルタント講師)