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Column 睡眠のおはなし

赤ちゃんのお昼寝スケジュール~月齢別お昼寝の回数と長さ。

お昼寝問題
赤ちゃんのお昼寝スケジュール~月齢別お昼寝の回数と長さ。

赤ちゃんのお昼寝のスケジュール(リズム)を一定にすると、夜の睡眠の安定だけではなく、離乳食のリズムが付きやすく、ご機嫌な時間も増えるなどメリットがたくさん。

お昼寝の始まる時間が定まらない(わからない)

お昼寝が短い。長く寝るにはどうすればいいの?

寝ぐずりがひどい etc…

まずは、お昼寝についての基本を解説したいと思います。

乳幼児のお昼寝

赤ちゃんがお昼寝が必要な理由

睡眠は体内時計(日中は活動・夜は休息)とホメオスタシス(睡眠圧が高まるとそれを解消する仕組み)でコントロールされています。

体内時計については、過去の記事で解説しましたね。(過去の睡眠のお話:「体内時計とは?」

ホメオスタシスは例えると、砂時計のように眠気がたまっていくイメージで、起きた時間から起きている時間に比例してどんどん眠気(睡眠圧)が高まって最後は寝ずにはいられなくなります。

赤ちゃんはこの眠気がたまるまでにかかる時間が短く、日中も何度も眠ります。この眠気がたまるまでの時間を覚醒時間(または活動時間)といい月齢によってこの時間の長さが変わるのです。

赤線:睡眠圧の高まりのイメージ。ピーク毎に眠る必要があります(お昼寝1日2回)

お昼寝しないとどうなる?

ホメオスタシスの作用で、眠気がどんどんたまると体はどんどん「眠ろう」とする力が強くなります。

それなのに、眠れず、睡眠不足で疲れすぎの状態になってくると、

『眠くても眠れない状態=安全ではない状態』

とストレスを感じ始め大脳辺縁系の偏桃体が活性して、負の情動(泣き)が大きくなります

「負の情動」を抑える理性の大脳の前頭前野は、赤ちゃんはもともと未熟なうえ、眠くなると活性を失いますので、こうなるとイライラばかりでギャン泣き。

落ち着けず、ますます眠りづらくなってしまうという悪循環に。

これが寝ぐずりです。

さらに、お昼寝が足りないまま疲れすぎの状態で夜の就寝になれば、脳が穏やかになれず中も起きたり、泣きが強くなったり…ということに。

●お昼寝不足の悪影響

  1. 寝ぐずり
  2. 一回の睡眠持続時間が短くなる
  3. 早朝起き
  4. 抱っこや授乳など親の介入なしで眠りづらくなる
    など…。

★寝ぐずりのしくみについてはこちらをどうぞ

月齢別のお昼寝の回数の目安

お昼寝は睡眠サイクルがもともと短く生後8か月頃まではお昼寝の長さは短いこともよくあります。

生後8か月頃までは、

✔お昼寝は長さよりも必要な回数(以上)が取れているか

✔1日のお昼寝はトータル2時間以上

が大切です。

●新生児~3ヶ月 3回以上
●生後3~5ヶ月 3~4回(それ以上でもOK)
●生後6~8ヶ月 3回
●生後9~15ヶ月 2回
●生後1歳3か月~4歳 1回

※お昼寝の回数が減る「移行期」はお昼寝が多い日と少ない日があります。

生後8ヶ月をすぎたら、

✔少なくとも1回は1時間以上のお昼寝ができること。

✔1日のトータルの長さは夜の睡眠の長さによりますが2時間あればOK。

✔毎日お昼寝もほぼ同じスケジュールで過ごすこと

が大切になります。

回数の変化についてはこちらをご覧ください★

お昼寝が短い時の対策

まずは、お昼寝の長さは気にしない。
寝ぐずりさせないタイミングを見つけることが大切!
でも、長く眠る準備をしておくのはとっても重要!

●お昼寝の長さの考え方

生後3~7か月:お昼寝の長さは気にしなくてOK!
(というより、長くしようとしてもなかなかうまくいかないかもしれません。)

トントンなどして再眠できるようならさせてあげましょう。
トントンなどしても再眠できないようなら切り上げ、しっかり遊んでまた次のタイミングで寝かせてあげてくださね。

生後8か月以

活動時間も長くなり、お昼寝も1時間以上安定してできるようになる時期です。
お昼寝が早く終わったら…就寝時間を早めましょう。

お昼寝を長くする準備

  1. 眠りやすい(再眠しやすい)環境を整える
  2. 寝ぐずりする前に寝かしつけを始め、眠る環境を準備する
  3. 睡眠サイクルが浅くなった時に再度眠るために、お布団に寝た状態で寝落ちさせる。
  4. 泣いて起きてもすぐに抱き上げず、眠気を感じたら再入眠するチャンスを残しておく。

など。

しっかりお昼寝ができたり、眠いタイミングがわかっていれば、起きている時間のぐずりは本当に少なくなりますよ。

寝かしつけの習慣を変える時、ネントレを始める時も「眠いタイミング」がわかっているだけで、
お子さんも新しい習慣を受け入れやすくなります★

 

クークールナでは、お子さまに合ったスケジュールを見つけるお手伝いをしています。

●ネントレ本を参考にしているのに、なかなか寝てくれない。

●お昼寝のタイミングがわからない。

●生後6ヵ月を越えてもスケジュールが見通せない

●寝ぐずりがひどい

●突然お昼寝しなくなった??

など、お気軽にご相談ください★

ご相談のメニューは
こちらからどうぞ

プラン一覧
川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ(CISA認定小児スリープコンサルタント講師)