【睡眠コンサルタント解説】赤ちゃんの生活スケジュールの整え方「1日のスタート」
赤ちゃんの生活スケジュールを整える「はじめの一歩」は、お昼寝の開始時刻や長さに意識がい気がちですが、まずは「1日のスタート時刻を定める」ことが大切です。
そして1日のスタートには体内時計のリズムを意識して「朝のルーティーン」を取り入れたら完璧です。
これは、新生児から大きくなっても同じですよ。生後6ヵ月を越えて、そろそろスケジュールが整ってくるといわれる月齢のはずなのに、
夜間授乳も頻回。
早起きもある。
で、スケジュールどころではないご家庭もあるかもしれません。
もしかしたら、お子さん以上に、ママ・パパの方が昼も夜も24時間お世話しっぱなしに感じて、1日のスタートがいつなのかわからなくなっているかもしれませんね。
1日の活動のスタートを意識してスケジュールを整えることは、1日をぐずり時間を最短に、夜泣きの予防・改善にもとても大切な1歩になります。
目次
「一日のスタート=起床時間」を決めましょう。
新生児~生後2か月頃まで
赤ちゃんの自然な起床時間は6:00~8:00といわれています※。この時間の間で、ご家庭のリズムに合った起床時間を決めましょう。
また、夜の睡眠時間は10~12時間になるように、夜の就寝時間(寝ていなくても暗くする時間)は18:30~20:30にするのがオススメです。
生後3か月以降
生後3ヵ月以降は、既にお子さんの中で体内時計が機能し始めていますので、お子さん自身の体内時計にセットされた起床時間を見つけたり、同じ時間に起こすことで、日による変化の幅を縮めていくイメージになります。
起床時間が毎日前後する場合は、まずは、その中心の時間を「起床時間」としましょう。
(例:5:30に起きる時と6:30に起きる日があるなら6:00を起床時間とします)
▼設定した起床時間より前に起きたら
夜「寝ている時間」=授乳間隔や親の接し方は昼間とはことなり、静かに最低限に。
▼起床時間を越えても寝ていたら
昼「活動の時間」=活発に栄養摂取や運動、ご家族も笑顔でたくさん接してあげる時間。
お子さんの体内時計にセットされている起床時間を見つけていくと、「無理に起こす」ではなくお子さんの身体に負担なく、起床時間をセットでき1日のスタートとできますね。
極端な、「遅寝遅起き(昼夜逆転)」のお悩みがある場合
お子さんの普段の「起きる時間・寝る時間」に関わらず、しっかり起きるべき時刻(7:00など)に明るくして起こします。
遅寝を早く寝かせようとしても眠くなければ眠れません。朝早く起きて、夜早い時間に眠くなるリズムを先に作るのが大切です。
「1日のスタート」の仕方(起床のルーティーン)
①カーテンを開ける。
1日のスケジュールを整える時に、最も大切なのは朝の光で体内時計の1日の時刻をセットすることです。
起床時間になったら元気に声をかけて部屋を明るくしましょう。寝ていてもとりあえずカーテンを開けます。
ママも夜間授乳などでお疲れが溜まっているなら、明るいまま二度寝をしてくださいね。
ヒトの体内時計は思っているよりも正確です。
時計を見なくても体の生理的なリズムのスケジュールを整えることで、お昼寝や夜の就寝時間の眠気も自然と定まってきますよ。
②目覚めさせてお部屋を移動してから授乳離乳食
体内時計は光での調整がまず第一ですが、そのほかにも栄養摂取や活動(運動)が体内時計をしっかり整えるサポートをしています。
起きてから30分~1時間くらいには、1日の活動のエネルギーとなる授乳/ミルク、離乳食をしっかり与えましょう。
●夜間授乳が頻回の場合の注意点●
3ヶ月を過ぎたら、起床時間より前の3時間は授乳しないことがとても大変です。
ー早朝はウトウトなかなか寝付けないので、授乳で寝かしつけ…すぐに起きてまた授乳/ミルクになっていませんか?
※早朝の睡眠と授乳/ミルクや親の介入がないと睡眠を維持できない場合は、「入眠の癖」を取って眠れるようになる必要があります。
このようにまずは1日のスタートの時間を決めると、昼夜の区別、お昼寝や離乳食、就寝までの1日のスケジュールが確立していきます。
睡眠のお悩みの中で「早朝起き」は、この1日のスタートを邪魔をしてしまいます。月齢が高くなって早朝起きでスケジュールが作りにくくなっているならこのの原因を突き止めることが大切です。
早朝起きについて過去の投稿もご覧ください★
クークールナでは、
- 生活リズム(起床就寝・お昼寝のタイミング)の整え方
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- 寝ぐずり改善
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