赤ちゃんが「夜通し寝る」のはいつから?夜通し寝る3つの条件
赤ちゃんが「就寝してから朝の起床まで、夜通し眠れる日」を待ち望んでいる方も多いと思います。
赤ちゃんの「夜通し寝る」3つの条件は、
- 昼夜の区別がついて、夜は睡眠の時間になっている。
- 日中に1日に必要な栄養を摂れるようになり、夜に栄養を摂る必要がなくなっている。
- 寝言泣きや自然覚醒があっても、自力で再入眠できる力がある。
の3つ。詳しく解説していきます。
赤ちゃんの「夜通し寝」が月齢によって●時間と定義していることがあるようですが、夜の睡眠時間は体内時計で決まっていて、就寝から起床まです。その途中の時間で区切って「夜通し寝る」状態とは言いません。
目次
その1.”夜”に睡眠がまとまるの(昼夜の区別)は、生後3か月頃
新生児から生後2ヵ月まで
1日を通して、起きてはミルク・授乳のみ少し遊んで寝る。を繰り返し、数時間連続で寝る時もあれば、20分で起きてしまうことも。
睡眠と覚醒が不規則に切り替わり、1日のなかで睡眠の時間と活動の時間のそれぞれのまとまりは感じられません。
昼夜の区別(体内時計が未熟)や睡眠と覚醒の規則性はなく、夜通し寝はまだまだ。
生後2か月前後
昼夜の区別(体内時計)がつき始め、1日の中で「睡眠の時間」と「活動の時間」の二つがなんとなく分かれてきます。
ただし、生後2か月では、まとまって寝る時間が日中になって、夜中に長く起きてしまう、昼夜逆転の状態(フリーラン)になる時期が一時的にあることがあります。
生後2か月ごろは、まだ昼夜の区別がまだはっきりしていなかったり、睡眠と活動の時間がうまく昼夜の時間に合わないことで、「”夜”通し寝」の状態にはならない子も多い時期です。
ちなみに、生後2カ月は、夜間授乳をせずに6時間以上眠れることも多い時期です。これはまだ睡眠サイクルが未熟なためです。
生後3か月以降、睡眠サイクルが発達して2~3時間おきに睡眠が浅くなって慌てる方も多い(睡眠退行期)ですが、発達としては問題ありません。生後2か月で夜中まとまって寝る時は、体重の増えが順調ならママもしっかり体を休めてくださいね。
生後3か月頃~
身体の働きを日の出・日没のリズムに合わせる体内時計(サーカディアンリズム)が発達し、大人と同じように、夜の時間にまとまって寝て、日中は短い睡眠(お昼寝)を挟みながら活動するようになります。
この昼夜の区別ができて、夜に身体が睡眠(休息)の時間となるという意味での「夜通し寝」は生後3ヵ月頃からスタートです。
その2.夜間授乳がなくなるのは、生後6ヵ月ごろから。
新生児~生後2ヵ月頃は夜も日中と同じ頻度で栄養が必要です。
夜間に栄養が不要となる時期はアメリカ小児学会ではかなりはっきりと示されており、
正産期に生まれた赤ちゃんで発達に問題がなければ、生後6ヵ月頃には夜栄養を摂らなくてもよくなる(母乳栄養ではもう少し後になることも)
としています。
つまり、栄養面で「夜通し眠る」が可能となるのは生後6ヵ月頃からということになります。
※もちろん、生後6ヵ月になる前に夜間授乳がなくなる子もいます。
個人差に注意!
生後6か月以降になったから夜間の栄養を親主導でなしにできるというわけではありません。
日中に摂る栄養の量や必要量は個人差が大きく、生後6ヵ月以降も夜間授乳が残ることも自然です。
ある研究では、生後6ヵ月児の約38%が夜通し眠れず、12ヵ月で夜通し寝ていない子は28%以下という結果も出ています。※
つまり、身体の発達として栄養を摂らずに朝まで『寝られる』ようになるの生後6ヵ月ごろからですが、生後6か月になったからといって、夜間のミルクや授乳を止めて「夜通し眠る」ことを目指すのは危険ですので注意しましょう。
★夜間断乳についてはこちらの記事「夜間断乳はいつから?日中の栄養~授乳ミルクの回数をチェック」をご確認ください。
赤ちゃんは動きながら&泣きながら「夜通し寝る」
体内時計が整い夜に睡眠の時間がまとまる+日中に1日に必要な栄養が摂れるようになったら、身体は夜通し寝ている状態になっています。
ただし、厳密には大人も子どもも、夜中何度も起きているので「夜通し寝」の状態はどのような状態かを知るのは大切です。
REM睡眠の仕組み
夢を頻繁に見るREM睡眠中は、身体の筋肉を動かさないよう神経ブロックが働いていて、夢の中での動作を実際にすることはありません。
ただし、赤ちゃんはこの「神経ブロック」が未熟なため、夢の中の動作が出てしまいます。
寝ていながら、動く・声を出す・泣くは赤ちゃんにとっては普通のこと。
大人が持つ「夜通し寝る」のイメージの「朝まで泣かず・動かず」は、赤ちゃんにとっては発達・生理的に難しく、動いていても寝ている状態のことも多いもの。
大人がイメージする「朝まで静かに寝ている」状態は赤ちゃんにとっては難しく、目指すものではありません。
自然覚醒の仕組み
夜中の睡眠は寝付いてから起きるまで、一定ではなく、いくつかの睡眠のステージに分かれています。
寝始めの数時間は深い睡眠のステージ。
寝ついて4時間後からは、90分~2時間おきに定期的にREM睡眠の浅い睡眠が出現して何度も「周囲確認の自然覚醒」があります。
この時、大人は、周囲を確認してはすぐ眠り、起きたことは記憶に残りません。
赤ちゃんがもし自然覚醒の後、自分で入眠できずに保護者を起こすまで寝付けない場合は、「入眠の癖」がついています。
この場合は、身体は「夜通し眠れる」準備は整っていますので、自分で眠る力をつけることで「夜通し寝る」状態になります。
生後3ヵ月以降の夜の睡眠構造
自然覚醒の後、速やかに眠りに戻る「自分で眠る力」をつけるためには、
「起きているうちにお布団に置いて自分で寝る」→Drowsy but Awakeの記事は「こちら」
スリープトレーニング(ネントレ)が有効です。→ネントレの記事は「こちら」
よく聞く「2歳になったら寝るよ」は?
経験的には2歳ごろからREM睡眠が頻繁に出てくるステージで頻回起きる傾向が減ってくる感じがします。だだし、その年齢になっても、「入眠の癖」がついていると、引き続き頻回起きが続くことが多いです。
「夜通し寝る」のまとめ
赤ちゃんが夜通し寝る時期は個人差が大きいです。早くから夜通し眠れる子もいれば、そうでない子も。
「夜通し眠れる」ことよりも、親子が健やかに毎日を過ごせる睡眠習慣をつけることに目を向けてくださいね。親子が睡眠不足にならないくらいの寝る力はどの子も持っています。
また、夜中も「目を覚ます」のが自然なので、目を覚まさないことを待っていると、その日はなかなかやってこないかもしれません。
目を覚ましても自分で眠る力をつけて、ママパパが夜中起きて寝かしつけをしなくても済めば「夜通し寝」ですね。
赤ちゃんの「夜通し寝る」3つの条件
①昼夜の区別がついて、夜は睡眠の時間になっている。
②日中に1日に必要な栄養を摂れるようになり、夜に栄養を摂る必要がなくなっている。
③寝言泣きや自然覚醒があっても、自力で再入眠できる力がある。
クークールナでは、
- 月齢やその子の発達に合わせた睡眠の目標設定
- 自力で寝る力をつけるためのトレーニングのサポート
- 栄養・スケジュール・運動の発達その子の寝る力を最大限に発揮する土台作り
など、日中の過ごし方から夜の睡眠までトータルに睡眠のサポートをしています。
『良い睡眠はよい活動から。良い活動はよい睡眠から』
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