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Column 睡眠のおはなし

「ネンネのお友だち」とは。選び方・注意点。上手に利用して睡眠改善 

睡眠のベース(環境・体内時計など)
「ネンネのお友だち」とは。選び方・注意点。上手に利用して睡眠改善 

タオルが好きで必ず眠るときは握りしめて。

ボロボロなのに変えられない。。。

今日は、「ネンネのお友だち」について解説します。

『ネンネのお友だち』とは

「ネンネのお友だち」は、子どもが眠る時にお布団に持ち込み、眠るための条件となっているアイテム

眠気や眠る前に不安感を持つ子どもも多く、そうした不安感を勇気づけ「毎日変わらない」安心感をもたらすことで、子どもの睡眠をサポートしてくれます。

また、寝つきの時だけではなく、夜中睡眠が浅くなる時に行う「周囲確認の覚醒」では、「ネンネのお友だち」を確認して寝付きます。

「ネンネのお友だち」は何がいい?

ネンネのお友だちは自然に子どもが選ぶこともありますが、親が意図して与えて愛着を持ってもらうこともあります。

「ネンネのお友だち」として子どもに選ばれやすいものは、

  1. ぬいぐるみ
  2. タオルやハンカチ・ガーゼ
  3. ママの香りのするもの(シャツなど)
  4. おもちゃ

ぬいぐるみやタオルはよくあるイメージですが、男の子は車などに興味が強い場合は「④おもちゃ」を好むことも多いですよ。

「ネンネのお友だち」の選び方&使う時の注意

「ネンネのお友だち」で一番注意しなくてはいけないことは、赤ちゃんの安全、睡眠中の事故につながらないようにすることです。

また、「ネンネのお友だち」を心の拠り所として効果を発揮するようにしたいですね。

選び方

  • ぬいぐるみの目・ボタン・装飾品など外れて誤飲の原因になるものがついていないもの
  • 子どもの顔が埋もれるほど大きくないもの
  • 暗闇でも手探りで探せたり、ベッドの隙間から落ちない大きさのもの
  • 手触りが良いもの
  • 洗えるもの・替えが手に入りやすいもの

使い方・導入時の注意

  • 自分の顔にかかったものが反射的に振り払えること
    …赤ちゃんを仰向けに寝かせ、ティッシュなどを顔に落として自分で振り払えることが最初の条件です。
  • 顔にかかったものを振り払えるようになっても1歳まではお布団に入れっぱなしにしない。
  • 複数同じものを用意しておき、交互に使う。
    …一つしかないとなくなった時が大変です!
  • 「ネンネのお友だち」は同じもの、一つじゃなくてもOK!
    …眠る前のルーティーンとして「今日のネンネのお友だち」を選ぶのもいいでしょう。
  • 新たに導入する時は、赤ちゃん自身の香りやママ・パパの香りを移しておく

「ネンネのお友だち」を作りたいのに見向きもしない…

理由1 発達的に早すぎる

「ネンネのお友だち」など、特定のものに愛着(執着)を見せるのは、月齢が比較的上がってきてから。1歳前後からが一般的です。それ以前に執着を見せる物がある場合は、「吸う」動作に関連してタオルやガーゼなどが多いですね。

親から離れてしっかり寝てほしいと思う時は「ネンネのお友だち」候補を早いうちからそばに置き、成長を待ってくださいね。

理由2 ねんねのお友だち以外の拠り所がある

添い寝の場合など、赤ちゃんが親に触れられる場合は、親ではなく「モノ」に愛着が移行することは稀ですので、「ネンネのお友だち」を与えるだけで抱っこや授乳の執着が薄れることは期待しないほうがいいでしょう。

また、すでに、自分自身の眠る前の儀式や眠り方を身につけているお子さんは「ネンネのお友だち」なしでも眠れます。

最終的にネンネのお友だちをつくるかどうかは「その子次第」

「ネンネのお友だち」を上手に利用して睡眠改善を。

効果① セルフねんねを覚える時

夜中の頻回覚醒は、入眠と親のあやし(抱っこや授乳)などが強く関連付けられたために起こることが多いです。

このタイプの夜泣きは「抱っこや授乳」と入眠の関連付けをとることが必要。

ネントレが効果的です。

セルフねんねを覚えるネントレの時には、今までよりどころにしていた抱っこや授乳がなくなって、不安な時に「ネンネのお友だち」がいれば、親への執着を移行することで安心して眠れるようになりますよ。

例えば、はそれまで見向きもしなかったものが「ネンネのお友だち」になってくれますので、睡眠改善時にはうまく取り入れることが大切です。

効果② 暗闇や悪夢が怖い時

1歳半を超える頃から、お化けなどを覚え、想像できるようになります。

その時、恐怖心をやわらげたり「お守り」の役割をするのが「ネンネのお友だち」。

寝るのを怖がるようになったら、親も「これがあれば大丈夫」と安心させてあげてくださいね。

番外編~おしゃぶり・ホワイトノイズ

おしゃぶりやホワイトノイズも実は赤ちゃんの気持ちを落ち着かせる「ネンネのお友だち」。どちらも、低月齢から安心して使える「ネンネのお友だち」です。

●おしゃぶり

口から離れると夜中何度も親が入れなおしてあげなければならないので、辛くなったらやめるのがオススメです。

でも自分で自分の口に戻せるなら問題なし。

睡眠の面からはおしゃぶりをやめる/やめないは、ご家庭の判断で。

●ホワイトノイズ

「音のネンネのお友だち」という専門家もいるほど取り入れやすく効果の高いツールです。しかも、依存性も低くやめるのも簡単です。

まだ自分で手をコントロールできない時期はまずは取り入れていただきたい「ネンネのお友だち」です。

「ネンネのお友だち」はネンネの最強アイテム!それさえあれば、どこでも寝てくれますね。

でも、「ネンネのお友達」=「親のあやし(授乳や抱っこ、接触)」だったらどうでしょう??

「親のあやし」がないと眠れない夜中もたびたび起こされます。

夜泣きや睡眠の安定のためには、親が「ネンネのお友だち」になることは避けてくださいね。

 

クークールナでは、

  • 低月齢から始めるネンネの練習
  • ついてしまった入眠の癖(親が「ネンネのお友だち」になっている場合)のとり方
  • 月齢にあった生活・お昼寝スケジュールなど

お子様に合ったネンネ改善をサポートしています。お気軽にご相談ください★

 

 

 

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川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ(CISA認定小児スリープコンサルタント講師)