ネンネ上手に!低月齢からの腹ばい運動と月齢別発達めやす
低月齢からできるネントレ準備。大きいあかちゃんも「ネンネはママパパの抱っこやおっぱい」となっている子にも、起きているときにママパパから離れてゴロゴロうつ伏せで、リラックスできることがとても大切です。
ネンネ上手はリラックス上手。欧米では常識となっている腹ばい運動を徹底解説!
目次
腹ばい運動のメリット
赤ちゃんの命を守る~乳幼児突然死症候群の予防
赤ちゃんの発達を促す合言葉は
Back to Sleep, Tummy to Play「遊びは腹ばい。ネンネは仰向け」
2008 American Academy of Pediatrics, Updated 08/2016
欧米では、腹ばい運動を生後数日から推奨指しています。
腹ばいの状態にすると小さな赤ちゃんでも自分で首を持ち上げて、顔を左右に向けようとしますよ。
この繰り返しが、首や背筋の筋肉の発達を促し首すわりや視力の発達を促すといわれています。
万が一苦しい状況になっても自分で首を左右に変えることができれば、自分で危険を回避できますよね。
乳幼児突然死症候群のリスクを下げるガイドラインはこちらをご覧下さい☆
向き癖を軽減。頭の形をよくする。後頭部のハゲを予防
向き癖や頭の形をよくするために、ドーナツ枕を使ったりしていませんか?
乳幼児突然死症候群のリスクを上げてしまう、枕、掛布団、ぬいぐるみなど軟らかいものetc…は赤ちゃんのいる場所には入れないことが鉄則。
1日の半分は寝ていますが、半分は起きていますよね。
起きているときも寝ているときと同じあお向けて天井を見せておくよりも、腹ばいにしてたくさん遊びましょう。頭の形もよくなるといわれており、アメリカ小児学会では向き癖対策の一つとして紹介しています。
身体の発達を促し、ネンネ上手に!
日中、ずっと抱っこやお膝のうえ、ねんねの時、眠くてイライラの時に広いお布団にゴロン。
自分で好きな体勢を作ったり、物を持てない赤ちゃんほどママパパから離れたら不安感が大きくなります。
ネンネの時と同じく、背中やお腹が床についた時の圧迫感、お布団の感触、視界に慣れておくことは、ここで目を閉じて寝落ちても安心な環境と感じるためにはとても大切です。
体の発達へのメリット
- 首・肩・背中の筋肉の発達
- 触覚の発達
- バランス感覚の発達
- 後頭部の形の変形を予防
参考:American Academy of Pediatrics
腹ばい運動のやり方~小さい赤ちゃん嫌がる子も少しずつ
Step1:抱っこのような腹ばい姿勢
ママやパパが仰向けになったり、何かにもたれかかって、赤ちゃんを胸やお腹に乗せてカンガルー抱き。
お顔を見ながらお話ししてあげましょう。常に両手でしっかり赤ちゃんを抱っこしていてくださいね。
Step2:体を水平お腹を下に。
座って太ももの上に腹ばいに乗せます。
背中をさすったりおしりをトントンして安心させてあげてください。
Step3:大人から離れてひとりで床の上に。
床やマットレスの上で腹ばいに寝かせます。わきの下に丸めたタオルを入れてあげると安定します。
大人やきょうだい、お友だちなど、同じく腹ばいになってあげるといいですね。
少し疲れてきたら、赤ちゃんのお尻に手を当ててユサユサ揺らしてあげると、体の力も抜けてリラックス。頭を床におろしやすくなります。→ネンネ上手の近道です☆
月齢別腹ばい運動の発達の目安
生後1か月
- 腹ばいにすると、少し頭を持ち上げようとする。
- 一瞬(数秒)頭を持ち上げますが、頭はすぐにおります。
この時期の腹ばいサポート
頭を持ち上げやすいように、タオルやブランケットを丸めてわきの下~胸のあたりに入れてあげましょう。
この時期は、ママやパパが仰向けになった上にのせてあげたり太ももなどの上でもOKです。
生後2か月
- ご機嫌な時は1分ほどリラックスし腹ばいになることができるようになります。
- 腹ばいの時間の大半は、床やマットレスの上でできるようになります。
- 自分で顔の向きを横に傾けられるようになります。
(片側ばかりにならないように、窓の向き、親の声掛けを左右均等に)
生後3カ月
- 体重を両腕に乗せられるようになりますが、ひじの位置は肩より後ろ、腕の角度は45度ぐらいで、まだしっかり腕の力で状態を保てません。
- 頭を45°~90°上にもちあげて、腹ばいの状態で目の前のおもちゃの動きを目で追えるようになります。
生後3カ月の腹ばいサポート
バランスボールがあれば、その上に赤ちゃんを自分と向かい合わせになるように乗せて、ゆっくりと前後左右に揺らしてあげます。
赤ちゃんが首を持ち上げたり、その場で首の位置を維持できるような練習です。(もちろんバランスボールの上で赤ちゃんが落ちないように支えてあげましょう)
生後4か月
- 頭をしっかり90°上げ、頭をそこで維持できるようになります。
- 腕で床を押して、胸を床から話せるようになります。
- ひじの位置は肩の真下。床と90°になります。
- おもちゃや、声のほうに頭を動かせるようになります。
- そのまま頭を自分で床に下せるようになります。
生後4か月の腹ばいサポート
生後4か月の赤ちゃんは視力も発達して人の顔への興味が強くなります。鏡や大人の顔をみえるようにして、腹ばい運動を楽しく遊びの時間にして下さいね。
生後5か月
- 手のひらで床を押して体を持ち上げられるようになります。近くのおもちゃを取ろうと体を動かそうとするかもしれません。
生後5か月の腹ばいサポート
時々赤ちゃんの手のひらを胸の下あたりに置いてあげて、床を押す感覚の練習をしてみましょう。
生後6カ月以上~
- 腹ばいの姿勢を好むようになります。
- 腹ばいの受胎でいろいろな大きさのおもちゃをつかめるようになります。
- お腹を中心に手の力で体を回せるようになります。(ピボットターンのイメージ)
- 寝返りをして腹ばい。腹ばいから仰向け(寝返りがえり)ができるようになってきます。
生後6か月以降の腹ばいサポート
寝返りやズリバイの動きをおもちゃなどを使って、頭の位置を変え、頭の重さで、寝返りや寝返りがえりができるように促してあげましょう。
生後5~6か月の睡眠退行については、こちらの記事をご覧ください☆
【月齢共通】腹ばい運動をするときの注意点
硬いマットレスや床、水平な場所で行いましょう。
シーツやタオルなどを敷く場合は、たるみのないようにしましょう
大人が必ずそばにつき、目を離さないようにしましょう
眠い、お腹が空いたなどがない、元気でご機嫌な時に行いましょう。
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腹ばい運動は、乳幼児突然死症候群のリスクの軽減、身体の発達にもネンネのゴロゴロの練習にもいいことばかり!
是非、楽しく取り入れてみてくださいね。
参考)Back to Sleep, Tummy to Play, Healthy children.org, American Academy of Pediatrics
Pathways.org, Tummy time Abilities,https://pathways.org/
- ネンネ上手のための日中の過ごし方(授乳・遊び・お昼寝スケジュール)
- 月齢に合った抱っこでの寝かしつけの止め方
- 今の月齢の睡眠の状態にわが子は合っている?
- 我が家に合った寝かしつけ方法を知りたい
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