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【専門家解説】睡眠退行期:生後5ヶ月・6ヶ月 寝返りで起きる。いつまで?正しい対処法。

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【専門家解説】睡眠退行期:生後5ヶ月・6ヶ月 寝返りで起きる。いつまで?正しい対処法。

生後5~6ヶ月頃になると寝返りができるようになりますが、寝返った後の動作に困って寝返りをする度に起きたり、寝る前じたばた寝返ってしまって寝つけない、という時期があります。

この時期は、生後5~6ヶ月の「睡眠退行期※」の状態の一つです。

一体いつまでつづくのか、夜中も泣くたびに仰向けに…は大変ですね。

今日はこの寝返りの時期の睡眠退行期の対処法をお伝えします。

※「睡眠退行期」は2歳までに訪れる、それまでと睡眠パターンが変わったり、急に眠れなくなる(眠れないように感じる)時期をいいます。

「夜中、寝返りで何度も起きる」の理由。いつまで続く?

寝返りで起きる理由① 自分自身の動作にびっくりしちゃう

寝返りを習得する時(獲得初期)は、とにかく自分の意志でコントロールできるようになるまで、ひたすら練習します。

見ていると、ある姿勢になると、そこからはまるで自動的に「ヒョイ」っと寝返りまで動いてしまう感じがしませんか?

人間は新しい動きを学ぶ時、よし、こうやって次はこうして…など考えながら身体を動かす「随意運動」として行って、その動きを繰り返すことで、動学習の段階を踏んで(「連合」→「自動化」)意識をせずともその動作を正確にできるようになります。

寝返りは、初めての「移動能力」の獲得ともいわれています。

赤ちゃんは、「動きたい!」意欲がどんどん高まり、日中も夜の夢の中でも寝返りの練習を何度もしています。

夢の中の動作を筋肉に伝えないようにする神経のブロックが未熟な赤ちゃんは寝ているのに寝返ってしまって「びっくり!」自分では戻れなくて泣いてしまうのです。

寝返りで起きる理由②寝返った後の動作がわからない。

寝返った後、腕を突っ張って頭を持ち上げているところから、疲れたらそこで頭を床におろして横を向く。

この動作もセットに覚えておかないと、突っ張ったまま疲れたらママパパを呼ばなくてはいけません。

寝返った後そのまま腹ばいの状態でリラックスできるかどうかもポイントになりますよ。

いつまで続く?

夜中に何度も寝返り原因で起きる退行は、

  1. 寝返りの運動がしっかり身体に定着する
  2. 寝返った後うまく自分でリラックスできるようになる

ができれば、終わります。

日中の関わり方や個人差がありますが、「2週間」くらいが目安です。

これ以上続く時は、寝返りが原因で起きて泣いているのではなく、寝返り習得期をきっかけにママパパが寝返りから助ける行為が「入眠の癖」になってしまった可能性が高くなります

「入眠の癖」については

正しい対処法は?

夜中寝返ってしまった時は、声をかけず静かに。

抱き上げてあやすのではなく、そっと頬に手を当て、ゴロンと寝返りがえりをさせてあげ、再眠させてあげてくださいね。

あくまで、ママは「寝返り返し」マシーン。

起こしたり、抱き上げて泣き止ますのは最小限にしてください。

そして、もし日中も腹ばいでよく遊び、疲れたら頭を下ろして一休みできるなら、そのままお尻をゆさゆさ力を抜いてあげましょう。

ばいのまま、うつ伏せになって眠れるように少しのサポートをしながら待ってみましょう。

そして、そのまま頭を下ろして落ち着いたり眠っってから、必ずそっとあお向けに戻してあげてくださいね。

一番大切なのは日中の関わり。

寝返りをしっかり習得すれば夜も起きない。寝返っても自分で戻れれば単なる「寝相」
練習あるのみ!

 

寝返りって夜中起きてしまうのは、寝返りがしっかりコントロールできるようになるまでです。

ですから、この寝返りをしっかり練習して、少しでも「随意運動」になるまでの時間を短縮しましょう。

寝返りの運動は、上半身のねじり→下半身のねじりと段階を踏みます。

その途中で横向きの姿勢も経由しますよね。

この一つ一つの動きを確認できるようにサポートしてあげてください。

まずは、頭を自分で下ろす練習

起きている時はママも腹ばいになりながら、まずは、頭を上げた状態からそっと自分で頭を下ろす練習を。

頬に手を当てて床におろす補助をしてあげます。

次は寝返りがえりの練習

腹ばいが疲れて泣き出す前に、「ゴロン」と声をかけながら、まずは肩をそっと床につけ、足をねじる状態からゆっくり仰向けに。
寝返りがえりの時の平衡感覚を慣れてもらいましょう。

この「ゴロン」の声掛けがとても大切です。

夜中、寝返ってしまった時にも、「ゴロンだよ~」の一言でゴロンでネンネ。

嘘のようですが、できるようになります~!

また、ママが長座に座り、足の上でころころ転がしたり、抱き上げる時にスーパーマンのようにコロンと返しながら抱き上げるのもいいですね。

「回転」の感覚に慣らしてあげるのも「寝返り」と早く習得するためのポイントになります

これだけはしないで!!

寝返って泣いてしまうからといって、
寝返りをさせないようクッションを置いたり
タオルなどで体を巻いて「させないようにする」対策は、絶対にやめてくださいね。

不意に寝返ってしまった時に窒息のリスクが高まります!

窒息やSIDSのリスクを低くするのは、

  1. 寝返っても口の部分が大きく沈みこまない硬いマットレス。
  2. 寝具を使わずスリーパーを着せシーツもしっかりマットレスに挟み込みます。

口の周りに布がかからないようにするのも大切です。

乳幼児突然死症候群防止のガイドライン(米国小児学会)は以下の投稿をご確認ください☆

 

そして、しっかり自分で首を横に向けられるよう、繰り返しになりますが、日中の腹ばい運動と顔を横にする練習です。これはアメリカ小児学会のSIDS予防ガイドラインの項目にも入っているんですよ。

寝返りから助けるつもりが睡眠の癖に⁉

この時期、寝返りを直すときに抱き上げたり、泣き止ますために授乳をしてしまうと、それが癖になってしまいます。

しっかり寝がえりができるようになったのに

寝返る→泣く→あやす→寝る

「入眠の癖」による夜泣きにつながってしまいますので、ご注意くださいね。

 

クークールナでは、以下のようなお悩みの改善も行っております。

●「入眠の癖」の防ぎ方

●この時期から始める優しいネントレ

●生活リズムのつけ方

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川口リエ
この記事の執筆者

子どもの睡眠相談室クークールナ

代表 川口リエ(CISA認定小児スリープコンサルタント講師)