添い寝?ベビーベッド?一人部屋?赤ちゃんの寝室メリット・デメリット徹底比較!
赤ちゃんの寝具は、保護者とお布団をならべての添い寝、ベビーベッド、お布団をサークルで囲うなどのパターンが考えられます。
さらに親子同室と一人部屋の選択肢もありますね。
それぞれの寝室のスタイルについて、安全面・夜泣きの視点からメリット・デメリット、取り入れられるネントレメソッドを整理しました。
寝返り、つかまり立ちでベビーベッドの使用を止める方も多いですがメリットもたくさん。
入眠の癖による夜泣きは、癖の付きやすさや親の感じ方には個人差が大きいので、親子が安心安全に、ぐっすり眠るためのご家庭に合ったネンネスタイルを選択してくださいね。
目次
まずは赤ちゃんの寝床の最優先事項
一番大切なのは安全。親の目が届かない時間が長くなる就寝時は安全を満たしてこその安眠です。
乳幼児突然死症候群のリスクには十分注意しましょう。赤ちゃんの寝床は特に1歳以下では注意が必要です。
①枕、掛布団、ぬいぐるみ、タオルなど、柔らかいものは入れない。(赤ちゃんの寝具はおくるみまたはスリーパーです)
②ベッドバンパー、大人用のベッドに後付けするベッド柵は使わない。
③ベビーベッドやお布団は赤ちゃん用の安全なものを使う。
その他、乳幼児突然死症候群(SIDS)のガイドラインは以下をご確認ください。
パターン1.ベビーベッド/お布団をサークルで囲う+親子同室
親子同室ですが、赤ちゃんのネンネスペースが親の寝るスペースに物理的な境界がある状態。お互いに独立していることでのメリットがあります。
乳幼児突然死症候群のリスクが軽減でき、睡眠と入眠の癖(親の介入の関連付け)が付きにくく、癖を取る時(トレーニングなど)で取りやすいのがこのスタイル。
メリット
- 乳幼児突然死症候群のリスクが低い。
- 子どもの様子が確認しやすい。
- 入眠の癖がつきにくい・取りやすい。
デメリット
- 夜間授乳が頻繁な時期はちょっと大変。
- 幼児期に親と寝たがり習慣を一時的に変える必要は出てくる可能性がある。
導入できるトレーニング(ネントレ)
- 段階的消去法(ファーバーメソッド・タイムメソッド/目標の寝方で一貫する方法)
- チェアメソッド(フェードアウト・SLS/少しずつ離れていく方法)
- 見守りネンネ (寝つくまで側で見守る方法)
パターン2.サークルなしお布団+親子同室(川の字でネンネ)
親子同室で、親子の間に物理的な境界がないスタイルです。
子どもはゴロゴロ保護者のところに来れるので、親の掛布団や枕など乳幼児突然死症候群のリスクが上がりやすくなったり、入眠の癖がつきやすいので注意が必要です。
低月齢では夜間授乳やおむつ替えなど夜中のお世話が楽になりますし、すぐに子どもの様子が分かるので安心です。
メリット
- 夜間のお世話がしやすい。
- 子どもの様子が確認しやすい。
- 幼児期を過ぎてもネンネのスタイルを維持しやすい。
デメリット
- 入眠の癖がつきやすい。
- 乳幼児突然死症候群のリスクが上がりやすい。
導入できるトレーニング(ネントレ)
- 段階的消去法(ファーバーメソッド・タイムメソッド/目標の寝方で一貫する方法)
- 見守りネンネ (寝つくまで側で見守る方法)
※寝室全体を安全な状況にすれば、寝かしつけを段階的消去法でセルフネンネの習慣を目指すことも可能です。
パターン3.ベビーベッド、サークルあり・なし+親子別室(一人部屋)
保護者と子どもが別室で寝るスタイル。
子ども部屋ではベビーベッド、サークルのあるなしにかからずお布団で。安心して子どもから離れて眠れるよう、ベビーベッドやサークルを使用しない場合は、お部屋全体の安全を確保する必要があります。
しっかりと独立した睡眠環境ができるため、親子ともにお互いの睡眠を邪魔せず眠れます。
ただし、親子別室は乳幼児突然死症候群のリスクから1歳まで(少なくとも生後6カ月まで)は親子同室で独立した寝具で眠ることが推奨されていますので注意してくださいね。
メリット
- 入眠の癖がつきにくい・取りやすい。
- 親子お互いの寝言や寝返りで睡眠を邪魔せずぐっすり眠りやすい。
デメリット
- 夜間の子どもの変化に気が付きにくい。
- 夜のお世話がしにくい。
- 幼児期に保護者の部屋に来たがる、夜を怖がるなど一時的に習慣が崩れる可能性がある。
導入できるトレーニング(ネントレ)
- 段階的消去法(ファーバーメソッド・タイムメソッド/目標の寝方で一貫する方法)
- チェアメソッド(フェードアウト・SLS/少しずつ離れていく方法)
- 見守りネンネ (寝つくまで側で見守る方法)
大人のベッドで添い寝はご注意ください。
大人のベッドでの添い寝は、転落や親の寝具が赤ちゃんにとっての危険が大きくなります。
大人用のベッドにつけるベッド柵は、赤ちゃんの体重の重みで柵とベッドの間に隙間ができ挟まれる事故も起きていますので使用できる月齢が決められています。
また、「まだ、小さい赤ちゃんで動けないから」と思わず、安全な寝床を準備してあげましょう。
日本小児学会-Injury Alert(傷害速報)『No.070 ベッドガードとベッドとのすき間で発生した窒息』
クークールナでは、
- 出産前の寝室の準備
- お子さまの睡眠のトラブルの原因の特定
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