ネントレ成功のための準備チェックポイント!
ネントレ、特にファーバーメソッド、タイムメソッドと呼ばれる行動的な方法(段階的消去法)は、入眠の癖が原因の夜泣きには効果があり、親子の睡眠を健康にしてくれる安全なものすが、始める時には、準備がとても大切です。
- ネントレ(メソッド)が効果がある夜泣きかどうか
- ネントレ(メソッド)を始める準備が整っているか
しっかりチェックし、準備を万端にしてから始めましょう。
目次
この夜泣きに「ネントレ(メソッド)」が効果ある?
ネントレは、睡眠のベースが整っていないことによる「夜泣き」には効果がありません。
また、「寝言泣き」や「空腹」など、子どもの睡眠のリズムを変えることもできません。
寝言を言っている自覚がなかったり、いびきのある大人に「寝言を言わずに寝てほしい」「いびきをしないように」といってもそれは難しいですよね。
ネントレの効果がある「夜泣き」の状態
入眠の癖や夜中起きた時に再入眠させる時、親の介入が必要になって起きている場合に効果があります。
✔寝付いて3~4時間経過後、睡眠が浅くなる1.5~2時間おきに起きて、親の介入をすればすぐに寝る状態
✔抱っこや授乳などで寝付いた後、ベッドやお布団に置く刺激で置く→寝かしつけるを繰り返している。(おしゃぶりが外れる時も)
ネントレ成功のチェックポイント
ネントレ導入が可能な月齢になっている?
ネントレと呼ばれる行動的なメソッド(ネントレ・スリープトレーニング)は、生後6ヶ月前後からの導入が勧められています。
生後6か月以下でのネントレがオススメできない理由
- 「物の永続性」の認識が未発達だから
生後6か月以下の赤ちゃんは自分が目の前に見ているもの触れているものの存在は認識できるが、目の前からいなくなるとその存在を意識することができない。例えば目の前で遊んでいたおもちゃを布で覆って隠すとそのおもちゃの存在がそこに「在り続ける」と思えない。
つまりママパパの姿が見えない・触れていない状態では、独りぼっちと感じで落ち着けないため、退室してのセルフねんねや触れずに寝るまでのトレーニングをしても毎日不安に感じなかなか習慣として定着しづらいため。 - 自分で自分の眠りやすい体勢を作る運動能力が発達していないから
眠い時、寝ている間の自分の寝やすい体勢になったり、不意の動きを制御できない。 - 自分の不快感を自分で対処できないから
例えば、背中に熱がこもって暑い・痒いのに解消できないなど。 - 入眠の癖が夜泣きの原因ではないことが多いから
もしくは、入眠の癖があるにしても、他の要素(空腹や体の不快感、寝言泣き)による起きが頻繁なため、起きる回数に大きな変化が見られない。 - 生後6か月以下でのネントレの効果・影響に関する医学的裏付けがない。
つまり、生後6か月以下でのトレーニングの効果や泣かせることへのその後の影響について「影響がない」ということが確認されていない。また、生後6か月以下のトレーニングの導入で「睡眠の延長時間」「泣きの長さ」の変化が優位にあったという結論がない。
低月齢の特徴
- 低月齢では、ネントレをしたからと言って、夜泣き(夜起きる回数)が劇的に減らないかもしれない。
- ネントレをしても寝付くまで泣き続けることが多い。
- 親のサポートが必要で、またそれが入眠の癖となった夜泣きの原因にはなりにくい
- 「対象の永続性」が理解できず、親が見えない時の不安感がなくならない。
※「対象の永続性」発達心理学で、生後6か月ごろに発達する目の前で物が隠された時、物を探そうとする。つまり、そのもの自体はなくなっていないことを理解している。
小さい月齢の赤ちゃんのネントレメソッドは以下の二つがあります。
生後18か月(1歳半ごろ)以降でのネントレがオススメできない理由
生後18ヵ月以降もネントレが難しくなります。その理由は
- 単なる「入眠の癖」だけではなく、自分の気持ちや意思が大きくなる。
- 起きる理由が「入眠の癖」だけではなく、暗闇への恐怖、悪夢の記憶などの要素が入る。(表象の発達)
- 記憶が発達しエピソード記憶で物事を覚えるようになる。
1歳半以降の特徴
- 心や記憶の発達が進み、単なる「睡眠が浅くなる→泣く→親に寝かせてもらう」の反射的な反応で寝ようとするだけではなくなる。
- 子ども自身が就寝スタイルに対しての納得や親は「これ以上は構ってくれない」などの境界をしっかり覚える必要がある。
- また恐怖など心の理由での起きは、ネントレで押込めることができない。ネントレで押さえこもうとすると、睡眠が不安定になったり問題が長引いたり強くなることがあるので注意が必要。
うつ伏せ寝でも安全?
- 寝返り後、自分で顔を横に向けてリラックスできる。
寝返りしてしまった後、顔を真下におろしてしまう、自分で頭を下ろせず疲れで親を呼ぶ状態になっていると、ネントレ中や就寝中、寝返るたびに親の介入が減らせずネントレの効果がなかなか得られません。
- 寝具は安全になっている。
万が一、うつぶせ寝になっても呼吸を妨げるなどの危険がない寝具になっていることが大切です。
寝室は快適になっている?
寝室の温度や明るさが原因で起きていないでしょうか?突然の生活音など「眠れない」原因が環境にないかチェックしてみましょう。
生活リズムは整っている?
- 起床就寝時刻が一定になっている
ネントレ(メソッド)は1日のうちでもっとも眠気の強い夜の寝かしつけの時から導入していきます。夜の寝る時間が毎日違うとその「眠いタイミング」が見つからず、早く寝かせすぎてその分長く泣いてしまう。逆に、予想より早く寝てしまってネントレをする前に抱っこなどで寝てしまう(起こしても効果はありません)ことも。ネントレ(メソッド)の導入後、泣きの長さの変化はとても大切です。寝かしつけが早すぎて長く泣いている…は正しい判断ができなかったり、親の気持ちが揺らいでしまう原因になります。 - お昼寝のリズムが整っている、もしくはお昼寝の状況により、夜の就寝時刻を調整できる。
最も大切なのは、、寝かしつけの時にしっかり起きている状態、疲れすぎていない状態にすること。そうしないと、①と同じようにお昼寝のリズムが整っていないと、寝かしつけのタイミングが読みにくかったり泣きが強くなります。
また、お昼寝が足りないと、入眠の癖ではなく、疲れすぎで夜中起きる回数が増えてその度にネントレ(メソッド)導入となってしまいます。
寝る前のルーティーン習慣になっている?
「これから眠る時間だ」と心の準備ができていれば、ルーティーンの最後の寝かしつけの習慣を変える時も、気持ちも身体も寝る体勢になっており、戸惑いが少なく寝付きやすくなっています。
日中の栄養はしっかり摂れている?
夜間授乳が入眠の癖になっていて頻回な場合は、月齢に合った夜間授乳回数まで減らすことになります。
1日の必要な栄養をできるだけ日中に移行していかないと、ネントレ中、夜中に空腹のタイミングで寝つきづらくなってしまいます。
メソッドのやり方を正しく理解している?
ネントレ(メソッド)のやり方を正しく理解していないと、お子さんが混乱して泣く時間が減らない、起きる回数が減らないなど、なかなか一人で入眠する習慣がつきません。
お子さんの眠る力、親子にとって良いネンネスタイルに自信が持てる?
ネントレの時はどうしても「泣き」が伴います。
最初の3日くらいまでは少し強く泣くことも多いです。この時、「一貫性」が保てなかったり、変えたいと思う寝かしつけ(授乳、抱っこ等)に戻って寝かせてしまうと、ネントレが進まず、何日も泣きが続いたり、逆に夜泣きが悪化してしまうことも。
ネントレメソッドは入眠の癖が原因の夜泣きにはとても効果があり、親子の睡眠を健康にしてくれる安全なものです。準備を整えて、最後は自信をもってネントレ(メソッド)に取り組んで下さいね。
クークールナでは、
夜泣きや睡眠改善の原因をしっかり特定し、必要な改善方法をステップを追ってアドバイスしています。
- メソッドが効果があるかどうか。
- メソッドを始める準備が整わわない、整っているか不安
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